mogecheck(モゲチェック)は住宅ローンとフィンテックを融合させた住宅ローンテック企業の株式会社MFSという会社の基幹サービスになります。
MFSは貸金業の免許も取得していますが、テクノロジーに基づくデータ活用が事業の根幹となっていて、ヤフーやマネックス証券も出資している注目のベンチャー企業です。
フィンテックベンチャーとしてマスコミなどからも度々特集されているメリットの大きな金融サービスです。
目次
モゲチェックとは?
モゲチェックは、個人情報や今借りている住宅ローンの情報を入力すると、「借入可能な銀行はどこか」「借り換えによってどのくらいのメリットが発生するのか」ということを教えてくれる住宅ローンのマッチングサービスです。
全国700金融機関の住宅ローン中から最適な住宅ローンを探してくれるというのが最大のメリットです。
全国700金融機関と提携した住宅ローンのマッチングサービス
同じようなサービスである住宅本舗では、実際に複数の金融機関に申し込みを行うサービスですが、モゲチェックでは、実際の申込前に「自分に借りることができる銀行はあるか?」ということを後述するモゲスコアというAIを活用して、その人の住宅ローンの通過率を知ることができます。
※ 住宅本舗の住宅ローン審査一括申込!一括仮審査のメリット デメリット 銀行相談との比較
モゲチェックは全国700の金融機関の住宅ローンの審査データを持っており、このデータを元にAIが融資可能性を判断します。
実際の申し込みの前に審査通過可能性をAIが判別するという点で、モゲチェックは住宅本舗とは異なり、AIと金融の融合であるフィンテック企業であると言えるでしょう。
フィンテックを活用して融資通過率を判定「モゲスコア」
モゲスコアとは、モゲチェックが住宅ローンの借入可能額を判定するサービスです。
年齢、年収、職業、雇用形態、勤務先、勤続年数、婚姻、扶養家族数、自己資金、その他負債、購入物件所在地
を入力(選択)すると、借入可能額が判定されます。
筆者も試しにやってみましたが、借入可能額は約1700万円でした。
悔しいので、サラリーマンを継続していたらという前提で、勤務先を現在の自営業から上場企業に代えてみたら借入可能額は3,200万円までアップしました。
やはり勤務先が自営業というのは審査で不利なんだなぁと改めて痛感させられました。
モゲスコアでは、審査で最も重要な信用情報が加味されていないため、モゲスコアで判定された金額まで実際に借りることができるかどうかは分かりません。
しかし、いずれにせよモゲチェックがこれまでの豊富な取引データから住宅ローンのスコアを判定してくれるというのは画期的なサービスですし、このようなノウハウも持っているからこそ、モゲチェックは住宅ローンの申込前に顧客の属性から借りることができる可能性が高い住宅ローンを選別するということができるのです。
借り換えに力を入れたビジネスモデル
モゲチェックは借り換えによって顧客がいくら得をするかということを最も謳っていますし、実際に成功報酬として顧客から手数料を得ているため、顧客の住宅ローンを借り換えによって安くするということがモゲチェックにとっての収入の源泉になります。
新築も扱っていますが、モゲチェックが最も重視しているのは住宅ローンの借り換えです。
平均480万円を削減
モゲチェックによると、これまでモゲチェックで借り換えをした人は平均で480万円の返済額の削減に成功したとされています。
480万円というとかなりの大金ですが、実際に住宅ローンの借り換えではこれくらいのメリットは当たり前のように発生します。
筆者も銀行員時代には数々の住宅ローンの借り換えを行いましたが、500万円くらいのメリットが出るのは当たり前でしたし、中には1,000万円以上のメリットが出ることもありました。
借入金額が大きな住宅ローンにおいては、利息がたったの1%違うだけで大きな利息負担の違いが発生します。
モゲチェックは「借り換えによっていくらメリットが出るか」ということに加えて「審査に通りそうな銀行はどこか」までも探してくれるため、手数料が発生するもののメリットは大きいと言えるでしょう。
店舗での相談も可能
モゲチェックはモゲチェックプラザという実店舗も保有しています。
借り換え時はボーナス返済額を変えたり、ボーナス返済をなくしてしまったり、期間を縮めたりなど、様々なパターンでシミュレーションを行う必要があります。
また、これまでの住宅ローンについていなかったような団体信用生命保険の特約もつけることが可能です。
モゲチェックプラザでは、このような顧客の細かいニーズを元銀行員の住宅ローンのプロがヒアリングし、最適な住宅ローンを選択してくれます。
インターネットや電話や郵送で住宅ローンの手続きを行うこともできますが、実店舗であるモゲチェックプラザも活用するようにしましょう。
モゲチェックの利用手順
モゲチェックは簡単に言えば、
①本人の属性から審査に通りそうな最適な住宅ローンを選定してくれる
②借り換えのメリットがいくら出るのか、審査に通りそうな住宅ローンの中から最もメリットがある住宅ローンを選定してくれる
③住宅ローンの申し込みにかかる手続きを全て代行してくれる
という3つのサービスを受けることができます。
これらのサービスを受けるための利用手順は以下のようになります。
また、モゲチェックは無料で利用できるサービスと有料サービスが分かれています。
どこから有料になるのかということもしっかりと把握しておきましょう。
まずは無料診断
ますは個人情報や今借りている住宅ローンの内容を登録して無料診断を行いましょう。
借り換えのメリット等を提示
無料診断を行うと、借り換えが可能かどうか(借りることができる住宅ローンがあるかどうか)、いくらのメリットがあるのかなどということを教えてくれます。
ここで、「借り換えをしてみよう」という気になったら有料申込を行いましょう。
無料診断では、「どこの銀行で借りることができるのか」という具体的なことは教えてもらえません。
有料申込から候補の銀行へ申し込み
有料申込を行うと、モゲチェックが候補の銀行をいくつか紹介してくれます。
単純に金利や返済額だけでなく、銀行によって団信の特約や手数料も異なります。
このような付加価値や諸費用も全て加味して、モゲチェックは最適な住宅ローンを紹介してくれるのがメリットです。
事務手続きは全てモゲチェックが代行
住宅ローンの仮申込や本申込は用意する書類が多く、申込書の記入内容も膨大です。
しかし、モゲチェックを利用すればこのような手続きを全てモゲチェックが代行してくれます。
顧客と住宅ローンの借り換えの話をすると「利息負担が少なくなるのは良いけど、また住宅ローン契約のために面倒な思いをするのは嫌」という人が実はかなりの数存在します。
モゲチェックを利用すればこのような手続きを全て代行してくれるため、面倒な思いをすることはありません。
借り換えに成功したら成功報酬が発生
住宅ローンの借り換えに成功すると、成功報酬が発生します。
成功報酬は借り換えによって発生したメリットの10%(最低25万円最大50万円)となっています。
さらにこの成功報酬は住宅ローン借換え時の借入元金に加えることができるため、自己資金がない人でもモゲチェックを利用することが可能です。
なお、借り換えの審査に通過できた場合のみ、この報酬は発生します。
借り換え後も再借り換えのために継続サポート
金利情勢によっては借り換えをした後、さらに金利が下がる可能性があります。
このような状況を考慮して、モゲチェックは金利が下がった場合の再借り換えのため、借り換え後も継続的にサポートを行ってくれます。
モゲチェック活用のメリット
ここまで述べてきたように、モゲチェックは成功報酬は発生するものの、借り換えの際には非常に便利でメリットのあるサービスです。
主なメリットを以下でまとめてみました。
最初に審査通過の可能性が判定できる
モゲチェックは全国700以上の金融機関の審査情報から、申込をする前に融資通過の可能性を判定することができます。
これは、大きなメリットです。
住宅ローンは、申込をするだけでも、申込書類の記入箇所が多いため、労力は決して少ないものではありません。
また、住宅ローンを扱っているとよくあるのが、夫が妻に秘密で借金をしていたことが住宅ローンの審査に落ちたことによってバレてしまったということです。
このようなことは、実際に申し込みを行う前に、審査通過の可能性を判定してくれるモゲチェックであれば起こりにくいと言えます。
また、借り換えでなくても、モゲスコアでは、借入可能額を判定することができます。
モゲスコアは住宅購入を検討している人が「自分はいくらまで借りることができるのだろう」という場合にも無料で、しかも個人情報を入力することなく利用できるという点も魅力的です。
自営業者等にも活用メリットがある
自営業者は住宅ローンの審査に最も通過しにくい属性です。
しかし、モゲチェックでは日本全国の700以上の金融機関の審査データがあるため、自営業者のようなそもそも住宅ローン審査に通過しにくい人でも借りることができる住宅ローンがあるかどうかを判定してくれます。
自営業者がむやみに金利の低い住宅ローンに申し込みを行っても、審査に通過できずに信用情報に傷がつくばかりになることが多いですが、モゲチェックを利用すれば、自営業者でも借りることができる可能性のある住宅ローンをモゲチェックが判定してくれます。
モゲチェックは審査に自信のない人ほど利用すべきサービスと言えるかもしれません。
成功報酬が発生するが、多くの銀行から比較できるのは大きなメリット
モゲチェックは成功報酬が発生します。
成功報酬は最低でも25万円と決して安くない金額です。
しかし、700以上もの銀行の中から自分に最も見合った住宅ローンを比較できるのはモゲチェックだけです。
この点はコストパフォーマンスで考えても決して高くはないと言えるのではないでしょうか?
ユーザーからの報酬で成り立っているため、特定の銀行に偏らない
モゲチェックは、他の住宅ローンマッチングサービスのように銀行から手数料も受け取っているわけではありません。
ユーザーからの手数料収入だけで成り立っている会社です。
そのため、特定の銀行だけを勧めてくるということはありません。
全ての銀行を平等な目線で見て、利用者に最適な銀行を紹介することができます。
この点もモゲチェックの大きなメリットと言えるでしょう。
手数料と利息を加味した実質金利で比較できる
住宅ローンの借り換えの比較には保証料や手数料や登記費用などの諸費用を加味して比較する必要があります。
しかし、手数料や保証料は銀行によって異なるため、複数の銀行で借り換えのシミュレーションを素人が行うのは大変です。
銀行にシミュレーションを作ってもらうこともできますが、この場合には銀行と個別に連絡を取り、現在借りている住宅ローンの返済予定表を渡す手間がかかるため、複数の銀行から住宅ローンのシミュレーションを取ることには限界があります。
しかし、すでに700もの金融機関の住宅ローンの情報を保有しているモゲチェックでは、このようなシミュレーションも正確に作ることができます。