保険の相談は誰にする?どこがいい?

保険相談は誰にする?保険相談窓口の選び方⇛保険ショップがおすすめの理由

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ターミナル駅の駅ビルやショッピングモールなどで目にする機会の多い「保険ショップ」ですが、知っていても実際に利用したことがないという人のほうが多いのではないでしょうか。

保険に加入する経路はたくさんありますが、保険に加入するならこうした保険ショップを積極的に活用するのがおすすめです。なぜなら他の経路から加入するのと比べ、さまざまなメリットがあるからです。

そこで、今回は保険に加入するにあたりどんな経路があるのかということをまず解説し、そのうえで保険ショップをおすすめする理由について解説します。

目次

保険に加入するなら乗合代理店が良い理由

保険に加入するなら、単一の保険会社の商品のみを扱う代理店や保険会社の営業職員から加入するよりも、複数の保険会社の商品を扱う「乗合代理店」で加入するのがおすすめです。まずはこの点について、順を追って解説します。

保険の加入経路(チャネル)はたくさんある

生命保険や損害保険に加入するときの経路は以下のとおり、さまざまなものがあります。

・保険会社の営業職員(職場に出入りする保険のセールスレディやソニー生命・プルデンシャル生命などの訪問営業職員)から加入する
・保険ショップで加入する
・訪問型の保険相談を行っている代理店に、自宅に来てもらって加入する
・インターネットのホームページから加入する
・ショッピングモールなどの店頭に置かれている保険のパンフレットを利用し、通販で申し込む
・自動車を購入するとき、その販売店で自動車保険に加入する
・住宅を購入するとき、その販売店で火災保険に加入する
・銀行や郵便局で加入する
・職場が契約者となっている団体保険に、職場を通じて加入する

一昔前は、職場に出入りする保険のセールスレディから加入する人が多かったはずです。

ただ、最近は個人情報保護の観点からセールスレディが出入りすることを禁止しているところが多くなり、以前と比べればかなり減っています。

ライフネット生命のようにネットで加入することを前提とした保険会社(今は代理店からも加入できます)も登場していますし、誰にも相談せず自身の判断で加入することも珍しくなくなりました。

ただこれだけあると、どこで加入するのがベストなのかと問われれば、答えに困るのではないでしょうか。

みんなは どこから誰から保険に入っている?

では、他の人たちはどのような経路で保険に加入しているのでしょうか。

生命保険文化センターが平成30年に行った「生命保険に関する全国実態調査」によると、直近の加入契約(平成25年以降の民間保険加入世帯(かんぽ生命を除く))について加入経路を調査した結果は以下のとおりです。

第1位:生命保険会社の営業職員(53.7%)
第2位:保険代理店の窓口や営業職員(17.8%)
第3位:通信販売(6.5%)
第4位:銀行・証券会社を通じて(5.4%)
第5位:郵便局の窓口や営業職員(4.2%)
第6位:勤め先や労働組合等を通じて(3.4%)
第7位:生命保険会社の窓口(2.9%)

引用元:「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査」56ページ

これを見ると、生命保険会社の営業職員から加入している人が圧倒的に多いことがわかります。

この調査は3年おきに行なわれており、年々その割合は減っていることがデータからうかがえますが、それでもまだ過半数なので、他の経路を大きく引き離しています。

ちなみに第2位の「保険代理店の窓口や営業職員」のうち、乗合代理店の代表とも言える保険ショップは7.8%です。前回調査のときが4.7%だったので増えてはいますが、それでも生命保険会社の営業職員と比べればかなり劣ります。

一見すると支持されていないようにも見えますが、それでも乗合代理店をすすめるにはそれなりの理由があります。

GNP営業に流されてはいけない

職場に出入りするセールスレディが使う販売手法は、俗に「GNP」営業と呼ばれています。

セールスレディは従業員が必ず出入りする場所で待機し、初めは挨拶をして顔見知りになって親しくなるチャンスを狙います。スキを見て雑談をしかけ、ある程度親しくなったら保険のセールスを始めるというのが常套手段です。

そのときに使われる手法がGNP営業で、GNPとは「義理・人情・プレゼント」の略です。簡単に言えば、親しくなったら断りにくいという人間の感情を利用した営業のことで、契約してもらえる可能性がありそうだと感じたらちょっとしたプレゼントを渡すこともあります。実体験として経験したこともあります。

しかし、セールスレディは保険会社の職員なので、その会社の商品しか売ることができません。したがって、提案できる内容にも自ずと限界があるのです。

一般の人は、保険のことはよくわからないから「この人の言うことなら大丈夫」という判断をしがちなのですが、いわゆる「いい人」だからという理由で契約してしまうのは失敗の元です。

保険は大事なので、「いい人だから」「断りにくい」などの理由で加入すべきものではありません。そのため、その気がなければ最初から話を聞かないようにするのがおすすめです。

銀行や郵便局で契約することをおすすめしない理由

良い保険に加入したいのであれば、銀行と郵便局は選択肢からまず外しましょう。

銀行は取り扱っている保険のラインナップがそれほど多くありませんし、預金の代わりとして貯蓄型保険をすすめてくる傾向があります。

しかし、保険はまず掛け捨てのものから検討すべきですし、保険と預金は性質が違うので、預金よりも利回りが良いという理由で気軽に加入すべきものではありません。

また、郵便局については2019年7月に発覚した、顧客にとって不利益となる保険販売の問題からも分かるとおり、保険加入の経路としてとては適切とは言えません。

郵便局は民業を圧迫するという理由から自由な商品開発がしづらいこともあり、魅力的な保険商品はありませんでした。

そのような状況の中で、地域の郵便屋さん&ゆうちょの郵便局という長年築いた信頼を使って(ある意味GNP営業に近い方法で)不利益な保険さえも売ってしまっていた訳です。

民営化後に厳しいノルマが課せられていたことが原因のようなので気の毒な面もありますが、少なくとも郵便局からの保険加入は避けておいたほうが良いことは明らかです。

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保険は比較して選ぶべき

最近はあまり聞かれなくなりましたが、以前は「保険は生涯で2番目に高い買い物」と言われていたこともありました。

生涯で支払う保険料は総額で考えると高額なのに、比較しないで選ぶ人が多いということは、先に引用した生命保険文化センターの調査結果からも明らかです。

自動車やマイホームを買うときに一切比較せず、営業マンのすすめるものをそのまま購入する人はいませんよね。では、なぜ保険は比較しないで選ぶ人が多いのでしょうか。

その答えは簡単です。保険を選ぶのはとても難しいからです。

火災保険や自動車保険ならまだ一般の人でも自分で選ぶことはできるかもしれませんが、生命保険(死亡保険)や医療保険・がん保険などは商品数も多く、自力で選べる人は少ないでしょう。

そのため、良い保険に加入するためには知識や経験が豊富で人として信頼でき、あなたにとって本当に合った保険をすすめてくれる相談員に出会えるかどうかがカギになるというわけです。

そして、そのためには複数の保険会社の商品を扱う「乗合代理店」を利用するのがベストなのです。

特定の保険会社専属の代理店や保険会社の営業職員では比較して商品を選んでもらうことは期待できませんが、乗合代理店なら数多くの保険会社の商品を扱っているので、その中からあなたに合った保険を選んでもらえるというわけです。

 

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来店型乗合代理店(保険ショップ)と訪問型乗合代理店 おすすめは?

乗合代理店は保険ショップのような「来店型」の乗合代理店と、訪問営業を中心とする「訪問型」の乗合代理店の2つに分けることができます。

保険代理店は乗合代理店と1社専属代理店の2種類

保険代理店と言えば、以前は特定の1社のみを取り扱う「専属代理店」しか認められていませんでした。しかし、1996年に複数の保険会社の商品を扱う「乗合代理店」が解禁になりました。

消費者の立場からみれば、たった1社の商品しか扱っていない代理店より複数の保険会社の商品から提案してもらえるほうが良いことは明らかですよね。そのため、保険に加入するならまず乗合代理店を選ぶことが肝心です。

乗合代理店は、主に以下の2つの形態があります。

・保険ショップのように店舗を構えて営業している乗合代理店
・店舗を構えず、訪問中心で営業している乗合代理店(事務所を持っていることはあります。訪問型保険ショップと呼ばれることもあります)

保険ショップで代表的なのは、テレビCMでお馴染みの「保険見直し本舗」や「保険市場」などです。街中で見かける保険ショップの大半は、乗合代理店だと考えて差し支えないでしょう。

ただし店舗を構えていても、必ずしも乗合代理店とは限らないので注意してください。「アフラックサービスショップ」や全労済の商品を扱う「共済ショップ」も店舗を構えて営業していますが、これらは単一の会社の商品しか扱っていません。

一方、店舗を構えずに乗合代理店を営んでいる人もいます。ファイナンシャルプランナーが保険の販売をしていることもよくありますが、彼らは店舗を構えない形で営業しています。

では、消費者として来店型と訪問型の乗合代理店、どちらを選んだら良いのでしょうか。その点について次に解説します。

保険ショップのメリット

保険ショップの一番のメリットは、扱っている保険会社の数が多いということです。

ショップによってバラツキはありますが、生命保険会社・損害保険会社をあわせて少なくとも10社程度、多ければ40社以上を扱っています。それだけの数があれば、あなたに合った保険がきっと見つかるはずです。

また、店舗を構えているため、仮に加入したときの担当者が退職したとしても、他の人に引き継いで担当してもらうことができます。

加入した保険の管理や保険金の請求などの手続もワンストップで行ってもらえるので、良いショップが見つかれば頼れる存在になるでしょう。

なお、ショップによっては来店型の相談だけでなく、訪問で相談に乗ってくれるところもあります。

訪問型の乗合代理店が保険ショップよりも劣る理由

訪問型の乗合代理店のメリットは、店舗に出向かなくても相談に乗ってもらえるという点です。幼い子どもがいるなどの事情を抱えている人にとっては、訪問型のほうがありがたいでしょう。

保険の相談は1度で終わらないことが多いので、何度でも自宅などの希望する場所に無料で来てもらえるのは助かるのではないでしょうか。

訪問型の乗合代理店はホームページを持っていないことも多いので見つけにくいのですが、保険のビュッフェや保険マンモスのように訪問型の代理店を仲介してくれるサービスがあるので、これを利用すれば見つけることができます。

ただ、訪問型の乗合代理店は保険ショップと比べ、取り扱っている保険会社の数が少ない傾向があります。

保険の相談に乗るときは、保険料を試算するためのソフトをインストールしたパソコンを持ち歩くことが必要なのですが、これは頻繁にパスワードの変更を求められますし、操作方法がそれぞれ違うので、訪問型で40社などという数の保険会社を扱うことは困難です。

店舗で相談するのと比べてパンフレットも用意しづらいですし(持ち歩くのが大変なので)、試算したモニター画面を見るときも、小さいので見づらいです。保険のように大事な相談をする環境としては、ショップと比べて今ひとつではないでしょうか。

あと、個人で営業している乗合代理店はいつ廃業してしまうかわかりません。組織として保険の販売を行っている保険ショップのほうが、そうしたリスクが少ないことは明らかです。

こうした点を総合的に考えると、訪問型の代理店より保険ショップのほうが良いのではないでしょうか。

保険ショップは手数料の高い保険ばかり売りつける?

保険ショップは数多くの保険会社の商品の中から消費者に合った保険を販売するという建前なのに、実際は手数料の高い商品ばかりを売りつけるというウワサがあります。

結論から言いますと、ウワサの真相は実際のところはなんとも言えません。

というのも、保険ショップ含む乗合代理店は保険の販売手数料で成り立っており、特定の会社の商品をたくさん販売すると手数料率が上がるというインセンティブが設けられていることが多いです。そのため、手数料率の高い保険を売りつけるということが起きても不思議ではありません。

ですので、保険の販売手数料稼ぎに走る営業マン・相談員があなたの相手になってしまえば、その可能性はある訳です。

だからといって、保険ショップや乗合代理店で働くすべての相談員が自社の利益だけを追求するようなセールスをすると思いますか? 実際はそうではありません。

そのため、保険ショップを利用するならショップを選ぶだけでなく、良い相談員に出会えるまで探すということも非常に重要なポイントになります。

そのため、変なウワサにとらわれず相談に行ってみて、自分の目で見てその相談員が信用できるかどうかを判断し、そこで契約するかどうかを決めるしかないでしょう。

 

保険代理店の保険募集人 保険相談人としての立場について

保険代理店のホームページには通常、「株式会社◯◯(代理店の社名)は△△保険株式会社の保険契約締結の媒介を行うもので、保険契約締結の代理権・保険料領収権および告知受領権はありません」のような記述があります。これは顧客に対する明示事項の1つです。

この記述は、その代理店に保険会社との間でどんな権限があるのかということを示したもので、保険会社と契約者との間に入って「媒介」をするだけなのか、契約締結の代理権も有するのかのいずれかになります。

媒介をするだけであれば、保険代理店に保険料領収権や告知受領権はありませんが、代理権がある場合はそれらの権限もあります。

生命保険会社との間では、保険代理店は契約締結の代理権をもつことはありません。なぜなら、生命保険の引受けの判断をするには医学的診査などの専門的な知識による判断が必要になるからです。

損害保険会社との間では、代理権をもつ場合と媒介のみの場合があります。代理権をもつ場合は保険料領収権や告知受領権のいずれももつことになります。

代理権がない保険代理店の募集人に口頭で告知をしても契約は成立しませんので、告知については告知書に記入して保険会社の審査を受けることが必要です。

 

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保険相談窓口の選び方 まとめ

保険ショップの数はとても増えましたが、店の近くを通るときに、実際に相談している人の姿を見かけることはそれほど多くありません。

生命保険文化センターの調査結果を見ても、保険ショップを利用している人の数が少ないことは明らかですが、これは実にもったいないことです。

どんな保険に加入するかということはとても大事なので、親戚の保険屋さんからしつこく勧誘されたからとか、職場に出入りするセールスレディがいい人だから何となく決めるというのはおすすめしません。

悪いウワサもありますが、保険ショップが保険選びにとって最善の場所であることには変わらないと言えます。保険ショップは無料で利用できるので、興味があるならぜひ1度、足を運んでみてください。

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