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イオン銀行住宅ローンの概要
イオン銀行の住宅ローンは、金利、手数料、団信ともに非常にバランスのよい住宅ローンということができます。
また、申込条件も他の住宅ローンよりも厳しくなく、あまり欠点らしい欠点が見つからないローンということができます。
まずは、商品の概要について詳しく解説していきます。
金利
イオン銀行住宅ローンの2019年2月現在の金利は以下の通りです。
金利タイプ | 金利(2019年2月最優遇金利) |
変動金利 | 0.52% |
固定3年 | 0.43% |
固定5年 | 0.55% |
固定10年 | 0.74% |
変動金利0.52%というのは、住信SBIネット銀行やauじぶん銀行住宅ローンなどの国内最低金利の住宅ローンに次いで低金利ということができ、固定金利も他の住宅ローンと比較しても遜色ありません。
イオン銀行住宅ローンは、変動も固定も金利的なデメリットが少ない住宅ローンということができるでしょう。
申込条件
イオン銀行住宅ローンは、以下の条件を全て満たしていなければ申し込むことはできません。
- 申込時年齢20歳以上71歳未満で、完済時年齢80歳未満の人(8大疾病保障またはがん保障付の団信の加入をする人は申込時年齢20歳以上50歳未満で完済時年齢80歳未満)
- 給与所得者や勤続6ヶ月以上、個人事業主および会社経営者は営業年数3年以上
- 前年度所得100万円以上
審査に通過できるかどうかは別として、勤続6ヶ月以上、年収100万円以上から申し込むことができるという点は、イオン銀行住宅ローンの申込条件を他の住宅ローンと比較した場合には緩めの基準となっています。
事務手数料
イオン銀行住宅ローンの事務手数料は定額型と定率型という2つの種類があります。
- 定額型:108,000 円(税込)
- 定率型:借入れ金額の2.16%(税込)【最低取扱手数料216,000円(税込)】
定率型で2,000万円借りた場合の手数料は、432,000円ですので、定額型の方が安いと思うかもしれません。
しかし、定額型の住宅ローンを借りた場合には金利が高くなりますし、各種優遇も受けることができなくなるので、注意が必要になります。
なお、住信SBIネット銀行や、auじぶん銀行住宅ローンの手数料は借入額の3.24%ですので、定率型での手数料はイオン銀行の方が1%と消費税分だけ低くなっています。
保証会社がつかないネット銀行の中でも、イオン銀行住宅ローンの手数料は安いということができるのです。
イオン銀行住宅ローンの特徴
イオン銀行住宅ローンには他の住宅ローンにはない魅力的なメリットがいくつもあります。
主な特徴について、詳しく解説していきます。
イオンでの買い物がずっと5%オフ
イオン銀行住宅ローンを借りると、イオンでの買い物が、ずっと5%オフになります。
これは、実は非常に大きなメリットです。
毎月イオンで10万円買い物をしている人は、毎月5,000円割引になるということです。
2019年10月から消費税が10%に増税され、消費への悪影響が懸念されていますが、このタイミングでイオン銀行住宅ローンを組めば、消費税増税分以上の割引をイオンで受けることができます。
買い物の金額によっては金利負担よりもお得になります。
普段からイオンで買い物をすることが多いにはこの魅力は見過ごせませんし、住宅ローンの借入を機に、普段の買い物をイオンで行うようにしてもよいでしょう。
流通系のイオン銀行だからこそできる非常に大きな特典です。
定額型の手数料も選べるが…
イオン銀行住宅ローンの特徴の1つとして、融資実行時の手数料を定額型と定率型から選択することができるという点を挙げることができます。
先ほども説明したように、定額型の場合には、融資実行時の手数料は低いのですが、金利が必ず0.2%上乗せされてしまうというデメリットがあります。
最初に高い手数料を払うか、ずっと0.2%高い金利を払っていくのかという判断になりますが、基本的には2.14%の手数料を払った方が、利息負担よりも低コストになります。
よほどの少額借入でない限りは定率型の手数料を選択した方がよいでしょう。
固定10年の場合、固定期間終了後もずっと金利優遇
定率型で固定10年の住宅ローンを選んだ場合で、以下の基準を満たしている人は、固定期間が終了した後も、ずっと基準金利から1.6%の金利優遇を受けることができます。
金利優遇を受けるには以下の条件をクリアする必要があります。
住宅ローン契約までに1、2いずれも満たしている人
- イオンカードセレクトの申込み
- イオン銀行インターネットバンキングのご登録
さらに、次の1.~3.のいずれかの取引きまたは申込みが確認できる人
- 当行口座を給与振込口座に指定
- カードローンのお申込み
- 投資信託口座および外貨預金口座の開設
一般的な銀行住宅ローンであれば、金利優遇条件として、当たり前に適用される条件ばかりですので、金利優遇のハードルは比較的低いということができます。
こちらも、定率型の手数料でないと、適用されることがない条件ですので、やはりイオン銀行住宅ローンを借りるときには、定率型を選択しておいた方がよいでしょう。
借り換えではさらに金利優遇
イオン銀行住宅ローンは、オリコン2018年借り換え部門満足度1位です。
それは、借り換えの場合には金利がさらに低くなり、2019年2月現在の変動金利は0.42%という超低金利だからです。
低金利住宅ローンの代名詞、住信SBIネット銀行の住宅ローンで借り換えた場合には、金利は0.428%ですので、借り換えの場合にはイオン銀行住宅ローンは、国内最低金利です。
手数料も住信SBIやauじぶん銀行よりも低いので、イオン銀行住宅ローンは、借り換えの際の金利負担や手数料負担が他行よりもだいぶメリットがかると言えるでしょう。
新規借入時はもちろん、借り換えの際にはイオン銀行住宅ローンは、大きな選択肢の1つになります。
つなぎローンが手数料無料
イオン銀行は、ネット銀行としては珍しく、つなぎローンが存在します。
つなぎローンとは、住宅建築の工程に応じて発生する手付金や中間金の支払いのタイミングの都度融資を行い、建物完成時の住宅ローン融資の際に一括で精算するという方法です。
つなぎローンは、ネット銀行では行なっているところはそれほど多くなく、ほとんどの銀行が、建物完成までは、元金返済を据え置く形になり、利息の支払いだけは発生してしまいます。
つなぎ融資であれば、建物完成までは元金の支払いも家賃の支払いも必要ないので、家賃を払いながら住宅ローンを返済していくという心配がありません。
本来、つなぎローンには手数料が108,000円必要になりますが、イオン銀行は手数料無料キャンペーンを行っており、手数料負担なく、つなぎ融資を利用することができます。
イオン銀行で住宅ローンを借りる場合も、フラット35を利用する場合にも活用することでできるメリットの大きなローンです。
保険の特約が豊富
住宅ローンを選択する時には団体信用生命保険の内容も非常に大切です。
イオン銀行住宅ローンには、以下のような団体信用生命保険の特約があり、病気の保障だけでなく、災害時や病気で仕事に就くことができなくなった場合の保障も充実しています。
具体的には以下のような保障が付帯されています。
- 8大疾病保障
- がん保障
- 居住不能信用費用保険
注意しなければならないのは、これらの保障を受けるためには、全て特約保険料が必要になるという点です。
住信SBIネット銀行の住宅ローンでは、8大疾病特約が標準装備されており、金利上乗せはありません。
この点、特約保険料が必要になる、イオン銀行住宅ローンは、団信も含めると金利は高くなってしまいます。
ただし、住信SBIの8大疾病よりも、イオン銀行の8大疾病の方が保障内容が充実していますので、どちらの方がよいかということは、ケースバイケースと言えるでしょう。
保障内容に関して、詳しくは後述します。
キャンペーンも多数
イオン銀行は、住宅ローン利用者や、相談に関して多くのキャンペーンを行っています。
①火災保険見積もりキャンペーン
抽選で10人に1人お好きな家電をプレゼント
イオン銀行で住宅ローンを組んでいる人が、イオン銀行で火災保険の見積もりを行うと、抽選で10人に1人にお好きな家電がプレゼントされるというキャンペーンがあります。
住宅ローンを組んだ場合、火災保険への加入は必須です。
一般的には住宅ローンを借りた銀行で火災保険を契約すると、保険料の割引を受けることができ、お得に契約することができます。
見積もりだけで、プレゼントが当たるチャンスがありますので、せっかくイオン銀行で住宅ローンを組んでいるのであれば、見積もりだけでも行ってみてはいかがでしょう?
②住宅ローン相談キャンペーンで毎月抽選で100名にカタログギフトプレゼント
イオン銀行で住宅ローンの相談をすると、毎月抽選で100名にカタログギフトが当たるというキャンペーンも実施中です。
ネット銀行でありながら、イオン銀行の強みは、全国のイオンモールをはじめとして、店舗を構えているという点で、これは他のネット銀行にはない強みです。
住宅ローンという複雑なローンに対して不明点が多いという人も少なくないかと思いますので、まずはイオン銀行の店舗に相談に行きましょう。
相談ができる上にカタログギフトをもらうことができるかもしれないので、メリットしかありません。
固定金利の選択肢が少ない
イオン銀行住宅ローンの固定金利は3年、5年、10年の3パターンしかありません。
他の銀行と比較してこれはかなり選択肢が少ないと言えますし、10年固定までしか固定期間がないというのは、長期固定金利を希望する人にとってはデメリットです。
しかし、イオン銀行で固定10年を選択すれば、固定期間終了後も1.6%の金利優遇を受けることでできること、また、イオン銀行はフラット35の取り扱いを行なっていることなどから、固定10年までしか選択することができないとしても、それほど不便はありません。
固定金利終了後の金利優遇か、フラット35で十分に対応することができるでしょう。
イオン銀行の団体信用生命保険
最後にイオン銀行の団体信用生命保険の特約について詳しく解説していきたいと思います。
8大疾病保障
8大疾病保証というのは、日本人がかかりやすい8つの病気に対して、保障を行うというもので、どの病気になったか、どの程度就業不能の状態になったかによって、保障適用の有無が異なります。
がん | 確定診断されたら0円 |
脳卒中、急性心筋梗塞 | 60日以上所定の状態が継続したら住宅ローン0円 |
高血圧症、糖尿病、慢性腎不全
肝硬変、慢性膵炎 |
就業不能状態が180日以上継続したら住宅ローン残高0円 |
このように、がんの場合には、診断されたらすぐに住宅ローン残高は0円になります。
住信SBIの保障では、診断されてすぐに住宅ローン残高は0円にはならないので、保障の内容はイオン銀行住宅ローンの方が充実していると言えるでしょう。
また、脳卒中や急性心筋梗塞では、60日間所定の状態が継続すると、住宅ローン残高が0円となります。
イオン銀行で8大疾病保障を得るためには、金利に0.3%特約保険料を上乗せする必要があります。
保障内容は充実していますが、金利+0.3%という比較的高い保険料がネックにはなりそうです。
がん保障
「がんに対してだけは充実した保障が欲しい」とか「0.3%の特約保険料は高い」という人には、金利+0.1%で充実した保障を受けることができる、がん保障がおすすめです。
がん | 確定診断されたら0円 |
こちらも0.1%だけの上乗せであれば、他の銀行よりも上乗せ分が低いということができます。
例えば、auじぶん銀行では、がん100%保証をつけるためには金利に0.2%も上乗せしなければなりません。
がんだけの保証を充実させたい場合には、イオン銀行の住宅ローンは保険料負担も少なくすることができます。
居住不能信用費用保険
前述した8大疾病には、がん以外の病気で保障を受けるためには、60日または180日の期間を待たなければなりません。
しかし、この間働くことができない場合には、毎月の返済に困ってしまうことになります。
このような不都合を解消するのが居住不能信用費用保険です。
働くことができない場合や、住居を失い、生活に困窮する場合のローン返済分を保障してくれるという保険になります。
失業状態が1ヶ月を超えた場合
居住不能状態が継続した場合 |
最大6ヶ月毎月のローン返済相当額を保障 |
最大6ヶ月毎月のローン返済相当額が保障されるので、8大疾病にかかり、180日間就業不能となっても、住宅ローン残高が0円になるまでの返済金を保障してくれます。
特約をつけるためには、たったの0.05%を上乗せすればよいだけですので、8大疾病特約に加入するのであれば、ぜひこちらの居住不能信用費用保険にも加入しておきたいところです。