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AUのスマホ半額キャンペーンは本当?アップグレードプログラムの損とデメリット

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AUは2017年7月にデータ通信の利用量に応じて料金が変動するプラン「auピタットプラン」がスタートした後から、スマホ機種代半額キャンペーンを大々的に宣伝しています。

 

ナス夫
僕はちょうど2018年1月にAUでスマホを購入した際に半額の形にしました。

しかし後日、「これどうなの?」ということに気が付きましたので、
実際のトコロどうなのか実態を明かします。

まず結論ポイント

・半額にはなるが実態は純粋な半額ではなく、だまされ感が残る
・スマホ端末代の毎月支払いは安くなるが、AUに縛られ続ける&実質レンタルというデメリットが大
・高いスマホが欲しいが支払いが厳しい&今後もしばらくAUを使い続ける意思のある人のみ検討に値する

※2018年8月1日に、
KDDI(AU)は二年間の契約を条件に基本料金を割り引く「二年縛り」と、四年間の分割払いを条件にスマートフォンの代金を半額にする「四年縛り」の二つの契約手法を、それぞれ見直すと発表しました。

その後の推移は別の特集コラムでまとめています。

 

目次

AUのスマホ半額はアップグレードプログラム加入が条件

AUのスマホ半額は、2つの加入条件を満たさなければなりません。

1,「AUピタットプラン」か「auフラットプラン」に加入

2,半額対象になる機種端末スマホを、48回払いで購入すると同時にアップグレードプログラムEXに加入

(iPhoneも)アップグレードプログラム加入が条件条件

1はほとんどの場合どちらかのプランを選ぶので問題ない

2が問題

48回払い=4年で支払うということ

分割しても利息がかかる訳ではないので、コレ自体は問題ない。毎月の通信料金に加えて、端末代支払いもかかってくるので、安いほうがありがたい。

アップグレードプラグラム

毎月390円かかる×24ヶ月

実際にスマホ代半額になるために【要注意】さらに3つの条件が必要

スマホの機種端末代金が半額になるためには、先にあげた2つの条件プラス、
下記3つの条件が実際は必要なんです。

1,対象機種を12ヶ月間利用後、機種変更

2,機種変更後もアップグレードプログラムEXに要加入

3,機種変更した際に、旧機種を回収

ナス夫
そしてこの内容をくわしく見ていくと、だまされた感が。。。^^;

1,対象機種を12ヶ月間利用後、機種変更

まず1,の「対象機種を12ヶ月間利用後」は問題ないです。
購入した機種を最低1年は使う人がほとんどだと思うので特に問題は出てこないですよね。

で、後半の「機種変更」なんですけれど、
これは25ヶ月目(つまり2年経過してすぐ)に機種変更をしてはじめて「スマホ代半額の恩恵」が受けられるということが含まれています。

24ヶ月を経過してすぐに機種変更をすれば、残りの期間(つまり24ヶ月分)の支払い残額が免除されますよということが実態です。

残りの機種代金を支払わなくて済むから、その端末は実質半額になるということなんですね。

でも、ここで機種変更するってことは、次のスマホ端末機種の支払いが新たに始まるってことですよ!

この機種変更時も、同じように条件を満たせばスマホ機種端末半額の対象にはなるのですが、まだ使える・使いたいのに半ば強制的に次の商品を買わされる感覚に近いものを僕は覚えました。

もしまだ機種変更せずに使いたい場合はどうなるのか?

そのスマホの調子が悪かったり、最新機種を追い続けたい人は2年で機種変更も全然アリなのでしょうけれど、「使い方に慣れて、今、使い勝手が良いんだからまだ変えたくない」と思う人も多いんじゃないでしょうか?

ナス夫
僕はそういうタイプです。

となると、例えばあと1年・合計3年使うとこうなります。

36ヶ月経過(48ヶ月の4分の3=75%経過)=支払い残期間が12ヶ月(48ヶ月の4分の1=25%経過)
この時点で機種変更すれば、スマホ代金は結果的に25%引きになるということです。

AUが「最大半額」としているのは、こういう理由なんですね。

MAXで半額なのであり、機種変更するタイミングによってその実質値引き額は変わってくるという訳です。

48ヶ月(4年間)使い切ったらどうなるのか?

48ヶ月(4年間)使い続ける人もいると思います。
ちなみに僕は前機種のXPERIA UL21を4年半ほど使いました。

さすがに充電の接触不良とか出てきて、いよいよ使えない状態になって不便も感じたので、4年以内ぐらいには買い替えたほうがいいんだなと学びました(笑)

48ヶ月使い続けて経過(48ヶ月の支払期間全て=100%)=支払い残期間が0ヶ月
つまりこの状態になると、スマホ代は値引きゼロということになります。

この場合、アップグレードプログラム利用料金の毎月390円×24ヶ月分(※)=9,360円がAUウオレットにポイントとして還元されます。
※そのスマホ機種端末に対するアップグレードプログラムの支払期間は24ヶ月分です。

端末値引きはゼロ円だけど、ポイント還元で9,360円の得はあるということですね。

一番損をするのは47ヶ月目で機種変更すること

これまでの内容を踏まえると、47ヶ月目で機種変更してしまうと、
・スマホ機種端末の割引は、残り1ヶ月の分割代金のみ(1,000円~2,000円代ぐらい)
・期間満了によるau WALLET(ウオレット)のポイント還元もない
ということになります。

このパターンが、スマホ機種端末の半額サービス(アップグレードプログラムEX)を狙ったのに、一番損をしてしまう場合です。

 

アップグレードプログラム加入にも料金がかかり続けるという損な事実

スマホ機種端末の半額を狙うにはアップグレードプログラムへの加入が必須ですが、このアップグレードプログラム加入を24ヶ月継続しなければ、スマホ機種端末の半額・割引対象にはなれません。

アップグレードプログラム利用料金は毎月390円ですから、×24ヶ月=9,360円

つまり、もしスマホ機種端末の半額割引を獲得できたとしても、実質はそのために9,360円支払うわけなので、こちらの感覚としては半額にはならないと思うんです。

たしかに「機種代金が最大半額」としているので、ウソを言っているわけではありませんし、僕が申し込んだ際にアップグレードプログラム利用料金が毎月390円かかるという説明もありました。

ただ、

・「最大半額でお得です」は、やたらと強調

・ もし48ヶ月使い続けて経過してしまった場合でも、アップグレードプログラムに支払った9,360円はAUウオレットでポイント還元されるので損は無いですとの説明

・ 24ヶ月経過後は、できるだけ早く機種変更した方がお得です

ということは言われたものの、

「スマホ機種端末は半額になりますが、実質はそのために9,360円のお支払があります」という方向での説明はなく、終始「お得部分の話」と「損しないでしょの話」でした。

そういった意味では、AUショップでスマホを購入する場合に、スマホ機種端末最大半額というセールストークから離れて冷静に判断するということは、なかなか難しい面があると思います。

 

AUショップの説明では見えづらいスマホ機種端末半額の2大デメリット

最初の方で「実際にスマホ代半額になるために【要注意】さらに3つの条件が必要」と書きました。

1,対象機種を12ヶ月間利用後、機種変更

2,機種変更後もアップグレードプログラムEXに要加入

3,機種変更した際に、旧機種を回収

今までのところで、そのうちの1の解説が終わりました。

あと2つ条件があるのですが、冷静に考えてみると、残りの2つのこちらの方が問題があると言えます。

2,機種変更後もアップグレードプログラムEXに加入が必要なデメリット

24ヶ月経過後すぐの25ヶ月目に機種変更しようとも、3年使用の36ヶ月の時に機種変更しようとも、機種変更する際にはアップグレードプログラムの再加入※が求められます。

※再加入となっているのは、アップグレードプログラム利用は24ヶ月で満了なので、それを過ぎると一旦終了しているため「再度」の加入ということになるからです。

つまり、今使っているスマホ機種端末の最大半額割引を受けようとするには、将来のAU利用を継続+アップグレードプログラム料金24ヶ月分の徴収が半ば強制されていることと同じです。

もちろん、スマホ機種端末の最大半額割引をあきらめれば強制はされない訳ですし、そもそも「最大半額、そこまで行かなくても割引が欲しい」という僕らユーザー側の思惑・欲がある訳ですから、一方的にAUが悪いとは言えません。

しかし「今使っている端末の割引を受けようとすると、将来が拘束されることになる」ということをしっかり認識する必要はあります。

それも携帯キャリア各社の2年縛りどころではありません。
実質的に最低4年は縛られることは頭に入れておくべきです。

逆に、auを4年以上は使い続けようと思っている人、auウオレットやauじぶん銀行も活用してお得なメリットを受けている人、また、新しい高額なスマホ機種端末を使っていきたいんだけど毎月の支払いにあまり余裕がないauユーザーなどは、検討してもよいプログラムとも言えます。

特に上記の最後のユーザーの場合、高額なスマホ機種端末の新商品を最大半額で2年毎に試していけるという意味ではメリットです。

ちなみに、次の機種変更の際にアップグレードプログラムに再加入しないことは可能です。

その場合は、今使っている機種代金の最大半額割引がなく、
支払ったアップグレードプログラム利用料24ヶ月分(9,360円)も戻ってきません。

ナス夫
そこに損を感じて継続してしまうような仕組みにしているところが巧妙ですね。

3,機種変更した際に、旧機種を回収

文字通り、機種変更をする際に今まで使っていたスマホ機種端末はAUにお渡しするという形です。

auとしては、状態の良いものはリフレッシュ・リペアして中古品として売りに出すのでしょうし、状態が悪いものはレアメタルとかの金属品用に業者に売るのだと思います。

「古い機種は使わないんだから別にいいじゃん」と思う方には問題にはならないかと思うのですが、人気機種、特にiPhoneあたりは端末の中古買取店でそこそこの金額で買い取ってもらえます。

となると、1の解説で出した「アップグレードプログラム利用料金24ヶ月分9,360円」に加えて「旧端末の買取代金」の分も、最大半額割引額から差し引くのが実質的なスマホ機種端末の割引金額ということになります。

このように、実質的な割引金額と表に見せている金額(最大半額という文言)が違っているということは、購入・申込時に理解しておきましょう。

この3の「機種変更した際に、旧機種を回収」というのは、アップグレードプログラムの利用継続をする限りにおいては、スマホ機種端末は実質的にレンタルやリースと同じですよね。。。

 

AUのスマホ半額とアップグレードプログラムのデメリット まとめ

・半額にはなるが実態は純粋な半額ではなく、だまされ感が残る
・スマホ端末代の毎月支払いは安くなるが、AUに縛られ続ける&実質レンタルというデメリットが大
・高いスマホが欲しいが支払いが厳しい&今後もしばらくAUを使い続ける意思のある人のみ検討に値する

ナス夫
ちなみに僕は、アップグレードプログラムはすぐに解約しました。

解約そのものは簡単です。auショップで言うだけ。

申し込んで1ヶ月もたたない内に解約を申し出たのですが、特に詮索もされませんでした。

毎月の支払いは、アップグレードプラグラム毎月料金390円の分だけ安くなります。スマホ機種端末の毎月の支払い金額に変更はありません。

あくまで2年経過後の、どのタイミングで次の機種変更をするか次第でそれ以降の支払いの免除額が決まる訳で、毎月の端末代は変わらないのです。

解約するとスマホ機種端末最大半額の恩恵は受けられませんし、アップグレードプログラムを払った分の払い損となりますが、僕はその方が良いと判断しました。

 

ナス夫
au憎しで言っている訳じゃないです。

僕は10年以上auユーザーをやり、格安スマホに切り替えたものの1年半ほどでauに戻ってきたユーザーです。AUのサービスと親和性が高いauじぶん銀行やJ:COM(ジェイコム)にも加入しているので、もともとはau活用派なんですよね。

だからこそ言いたくなるんです。

広告宣伝に力を入れるのもいいですが、ややもすればユーザーに騙された感が残るようなサービス展開は止めて、わかりやすく親切なサービスの提供と説明をして欲しいものですよ。

販売店の説明に負う部分も多いんでしょうけどね。

※?PayPay(ペイペイ) のスマホ決済はドコモやAUでも使える!会計20%が戻るポイント還元キャンペーン利用可能

4年縛り 2年縛りの見直し<まとめ>携帯大手三社その後

スマホ「4年縛り」調査 他社乗り換え困難「選択権を奪う恐れ」

公正取引委員会は二十八日、携帯電話市場の課題を二年ぶりにまとめた調査結果を公表した。スマートフォンを四年間の分割払いで販売する「四年縛り」や、自社回線以外で端末を使えなくする「SIMロック」について、「独占禁止法上問題となる恐れがある」と指摘した。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201806/CK2018062902000137.html

 

KDDIが大手初「2年、4年縛り」見直し 契約条件などを変更

KDDI(au)の高橋誠社長は一日、東京都内で記者会見し、二年間の契約を条件に基本料金を割り引く「二年縛り」と、四年間の分割払いを条件にスマートフォンの代金を半額にする「四年縛り」の二つの契約手法を、それぞれ見直すと表明した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018080601002178.html

 

ドコモは「4年縛り」はやらない

「もともと4年間の割賦契約でスマートフォンを購入するプログラムは、ドコモでは採用するつもりはありませんでした。一度、契約してしまうと抜けられないから。違約金も取られてしまう。お客様をあまりに拘束しすぎるため、ドコモでは選択しなかった。

https://news.mynavi.jp/article/20180802-docomo/

スマホ「2年縛り」プラン、NTTドコモも見直し表明

2年縛りをめぐっては、KDDI(au)が1日に同じ方法で見直すことを表明。ソフトバンクも違約金なしの期間を前倒しする方向で検討している。2年縛りの解約条件を問題視する総務省は6月、携帯大手3社に改善を求めたが、3社とも見直しに応じる見通しになった。

https://www.asahi.com/articles/ASL825DW1L82ULFA021.html

 

スマホ「4年縛り」、ソフトバンクも見直しへ

ソフトバンクグループ(SBG)の国内通信子会社、ソフトバンクの宮内謙社長は6日、4年間の分割払いを条件にスマートフォン(スマホ)の代金を半分にする「4年縛り」と呼ばれる販売手法を見直す方針を明らかにした。2年後の機種変更時に同様の4年契約を結び直すという値引きの条件を撤廃する。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3385393006082018X30000/

 

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