2017年に価格が高騰して一躍注目をあびるようになり、日本でも認知度が一気に広がりました。
目次
ビットコイン注目の理由と高騰の原因
2017年に起きたビットコインの高騰がひと目で分かる図
※グラフが非常に分かりやすかったので、ビットプレスさんより引用させていただきました。
https://bitpress.jp/column/kuso/entry-7287.html
高騰へは4段階のステップを踏んでいることがわかります。
1,年初は10万円台前半でしたが、GW明けあたりから最初の急騰を始め5~7月は20~30万円台で推移
2,8月前半に第2弾の急騰8~10月は40~50万円台で推移
3,10月頭には上昇ペースを早めた第3弾の急騰10~11月半ばは60~90万円台とレンジを広げ推移
4,11月後半より第4弾の急騰で11/26には100万円を突破、そこからわずか10日程の12/7には200万円を突破し、12/8には最高値230万円に到達
これらに上昇局面に共通しているのが、市場のプラス材料が出て価格が上昇したことに加えて、上昇直前にビットコインが一般に広く知られるような機会があったからだと僕は思っています。
ゴールデンウイーク明けに最初の急騰
ゴールデンウイーク明けの上昇直前に、日経新聞の電子版、紙面共にトップ記事で仮想通貨の話題が出ました(2017年5月2日)
日経電子版:仮想通貨、運用しやすく SBIなど10社超が参入
ゴールデンウイークの休み中にこれらを目にした人で、ひとまず口座開設したケースは多かったでしょう。
また、既にビットコインを購入していた人や前々から関心のあった人が、この日経の記事を見て「一般認知が進む・今後上昇しそう」と読んでコインを買い増し。需要が増えたことで価格も上昇といったところです。
8月頭からの高騰がのちの急騰のきっかけ
2017年7月31日(月)NHKのクローズアップ現代+で放映
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4016/index.html
これ、僕もリアルタイムで見ていました。
数百万円から1千万円単位で儲けた人達のパーティ的な交流が目を引きましたね。このテレビ放送を見て、ビットコイン投資に参入した人もかなりいたと思われます。
また、この時期のビットコインの注目事項は2017年8月1日のハードフォークです。
従来バージョンの暗号資産と新バージョンの暗号資産に分岐するハードフォークは、一時的な混乱を招くこともあり失敗の懸念もあったのですが、実際はなんの問題もなく完了しました。
これによりビットコインキャッシュが誕生。ビットコインと同じ数量分のビットコインキャッシュが生成されてビットコインの保有者に無償で配布されました。
この一連の流れでビットコインの人気はさらに高まり、価格が上昇していきました。
先のグラフを見れば一目瞭然ですが、8月から年末にかけて上昇曲線のカーブがどんどん強くなっていますね。
9月に中国で仮想通貨の交換業者の運営が禁止になった際に一度下っていますが、すぐに持ち直して再び上昇曲線を描いています。
11月後半にもネガティブなニュースが出た際に下がりましたが、この時もほどなくして回復。その後は急激な右肩上がりを続け、バブル状態に突入しました。
12月からのバブル状態
2017年12月から、米国の伝統ある大手取引所でビットコインの先物取引がはじまりました。
これを受けて日本でもナスダックや東京金融取引所でビットコイン先物取引の開始検討が発表されて、ビットコイン投資のさらなる広がりが期待されるように。
さらにテレビCMが始まったのがこの時期。特に出川哲朗さんを起用したコインチェックのCMは印象に残った人も多いハズ。
ちょうどボーナス時期に合わせたCM展開だったこともあって、はじめて仮想通貨・ビットコインを買ってみた人が急激に増えたのでしょう。
こういった海外や日本の状況が相乗効果となって、ビットコインの価格はさらに急上昇。バブル状態の様相をていします。
そして2017年12月15日に、ビットコイン取引でそれまでの史上最高価格である220万円超(一時的には2,350,517円)を記録しました。
フィンテック隆盛の一部として期待値が上昇
この2017年後半の仮想通貨・ビットコインの急騰は単なるマネーゲームのバブルと言えますが、仮想通貨の本質にはブロックチェーンという技術革新がからんでいますので、過去に起きた株や金融のバブルとは一線を画すところが投資判断に迷うところ。
今のところ実態経済とのリンクがまだ乏しいので、今後どこまで実体経済に組み込まれていくのか…そこを個人的には追っています。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングのレポート
2017年12月25日付けレポート↓
ビットコインの価格高騰はバブルか~史上最大の価格高騰をどう見るか~
しかし2018年に入ると急落。1月16日には2017年最高値の40%以下まで暴落し、その後ゆるやかに低迷期に入っていきます。
たった2ヶ月の間にどのようなことが起こったのか…
その解説は別ページ(「ビットコイン2018年のバブル崩壊から2020年秋までの低長期」)に譲ります。