死亡保障はいくら必要?生命保険の選び方

家族をささえる保険Keep(収入保障保険)のデメリット メリット評価と保険金が支払われない注意点/オリックス生命保険

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FPのN女史
オリックス生命保険株式会社の家族をささえる保険Keepを解説します

家族をささえる保険Keepは、死亡、または高度障害状態になったときに収入保障年金、または高度障害年金を受け取ることができます。

病気やケガで働けなくなった時の保障や、介護の特約などは一切なく、シンプルな仕組みになっています。教育費がとくにかかる時期にあわせて、年金月額上乗特約をつけることもできます。

目次

家族をささえる保険Keep(収入保障保険)の特徴

シンプルに、死亡時と高度障害の場合のみの保障になっています。

就業不能になる可能性の高い病気(三大疾病など)に対しては、オリックス生命の別の商品(特定疾病保障保険With、がん保険ビリーブなど)で備えることができます。

 

家族をささえる保険Keep(収入保障保険)のメリット評価

死亡時に備えた掛け捨ての保険である

死亡、高度障害の時のみの保障で、内容がシンプルで分かりやすくなっています。

保険料を抑えながら保障を上乗せできる

年金月額上乗特約をつけることで、子どもの学費がかかりやすい時期(高校~大学)の収入保障年金を上乗せすることができます。

保険料負担を抑えながら、必要なタイミングで大きな保障を得ることができます。

 

家族をささえる保険Keep(収入保障保険)のデメリット評価

就業不能の保障がほとんどない

特約として就業不能に備えた保障がないため、働けなくなった時の保障を充実したい方には不向きとなっています。

オリックス生命では就業不能保険そのものを販売していないため、就業不能状態に備えたい方は、この保険に他社の就業不能保険を足すことをおすすめします。

 

加入済みの保険と今の生活や将来設計が合っているか見直すと⇛損が減ります

 

保険金が支払われないケース!出ない下りない【もらえない例】

保険料を節約しすぎたばかりに

Wさんは、スポーツジムを経営する40歳。

自身もスポーツマンで、健康には自信がありました。子どもが小学生になったのをきっかけに、ショッピングセンターにある保険の代理店(いろんな保険会社を取り扱っています)で保険の見直しをすることにしました。

40歳を超えたので介護保障も検討しておくのを担当者に勧められましたが、「介護はもっと年を取ってからだし」と、最低限の保障でよい、と押し切り、この保険に加入しました。

3年後、Wさんはスポーツジムの用具の点検中に倒れてきた用具で頭をぶつけてしまい、重傷を負ってしまいました。

麻痺が残り、現場に立つのが難しくなりました。

公的介護保険の保険料は支払っていましたが、40歳から64歳まではケガによる介護状態では介護保険のサービスを受けることができません。

この保険でも、最低限の保障しかつけていなかったため、まったく保障がありません。

身体障害者手帳を交付してもらい、また、障害年金を受給しながら障害者雇用枠で働くことができました。

申請して受理されるまでの間は、小規模共済からの貸付を受けたり、積み立てタイプの生命保険の契約者貸付制度を利用したりしてお金を工面しましたが、教育費もかかる時期だったため、Wさんの奥さんがパートに出て一家の生活を支えることになってしまいました。

スポーツジムは規模も大きくなかったため、閉店せざるを得ませんでした。

生活はようやく落ち着きましたが、保険料を節約しすぎてもいざという時に困るということを痛感したWさんでした。

三大疾病の保障もある、と勘違いしていた…

Xさんはライターとして働く50歳。全国各地で取材をしては雑誌に記事を掲載していました。

この保険に加入したのは、保険料が安く、インターネットでも加入できるということで、スマホでサクッと申し込みを済ませました。

シンプルな保障内容で、手続きも簡単、契約内容も商品説明のパンフレットをPDFで確認していたので安心していました。

保険の契約にありがちな、多くの書類を渡されることもないため、「今どき、ネットで加入が一番だよね」と、満足していました。

パンフレットで見た、三大疾病の時には保険料の払い込みが免除になる特則も気に入っていました。そんなオプションがついても保険料がそこまで高くない、とてもコスパが良い保険に入った、と、Xさんは大満足です。

そして加入から4年後、Xさんは大腸がんになってしまいます。

「そんな時のための保険だよね」と、別途加入していたがん保険と一緒に手続きをしました。

がん保険は給付金の対象となりましたが、この保険については対象外、と、給付金のコールセンターの担当者から言われてしまいます。

そう、Xさんが「付いている」と思っていた、三大疾病の時に保険料の払い込みが免除になる特則(特定疾病保険料払込免除特約)、実は付加されていなかったのです。

パンフレットには、特定疾病保険料払込免除特則の説明がありましたが、この特則をつけたプランはインターネット申し込みでは対応していなかったのです。

つまり、Xさんは「三大疾病の特則がついている」と思い込んでいただけで、実際にはついていなかったのです。

保険証券にもその旨は記載されていましたが、証券をしっかり確認することもありませんでした。

また、インターネットで申し込んだため、特定の担当者がいるわけではありません。自分で選ぶことができる反面、すべて自己責任でプランを選択しないといけません。

Xさんは幸い、がん保険で給付金を受け取れたため、生活に困ることはありませんでしたが、加入前にしっかり確認すればよかった、と今でも後悔しているそうです。

もう少しよく考えておけばよかった

会社員だったYさんは、最近独立したばかり。以前は商社で貿易の仕事をしていましたが、給与制度などが不服で独立して自分で商社を作りました。

2人の小学生の父親でもあるYさんは、独立するのを考えた時点で保険を見直します。

というのも、会社員時代に加入していたのは、会社の従業員のみが加入できる団体保険。「退職すると団体保険もやめないといけないよ」という先輩のアドバイスをもとに、保険を見直しました。

するとびっくり。団体保険では少ない保険料で大きな保障を持てていたのに、それを民間の保険で加入すると保険料が割高になってしまいます。

独立してからの売り上げなどに少し不安があったYさんは、保障を最低限に抑えることにしました。

そこで出会ったのが、オリックス生命の収入保障保険。保険料も安くおさえながら、子どもの進学のタイミングでは保障を上乗せできるというものでした。

「これさえはいっておけば安心!」と、すぐに契約します。

医療保険やがん保険は、担当者からすすめられたものの、「保険料の負担が大きくなるし、高額療養費制度があるから医療保障はいらない」と、加入しませんでした。

加入から2年後、Yさんの仕事は軌道にのり、売り上げも順調に伸びていました。そんなさなか、Yさんは健康診断で大腸がんの疑いと指摘されます。紹介された病院でも大腸がんとの検査結果。すぐに入院、手術することになってしまいました。

幸い、入院は1週間ですみ、手術も成功。かかりつけ医で通院しながら経過を見ることになります。

そこでYさんがびっくりしたのは、医療費の高さ。持っていた保険は死亡保障のみです。

がんになったときに保険料の払い込みが免除になる特則(特定疾病保険料払込免除特則)すらつけていなかったため、保険料の負担は変わりません。

その上、診断確定までの検査代や通院費、入院、手術代、さらに経過観察のための通院費も含めると毎月大きな出費になってしまいます。

Yさん自身、会社の売り上げも自身の役員報酬もかなりあったため、高額療養費制度での自己負担額も相当な金額となってしまっていました。

高額療養費制度があるから、と、安心しきっていたYさんですが、今では医療保障もしっかり持っておけばよかったと後悔しています。

 

約款から読み解く 保障内容と給付

給付

収入保障年金

被保険者が死亡したときに、遺族に収入保障年金が支払われます。支払い期間は保険期間満了までです。

高度障害年金

被保険者が高度障害状態になったときに、高度障害年金が支払われます。支払い期間は保険期間の満了までです。

付加できる特約

災害割増特約

事故や災害などで死亡、または高度障害状態になったときに、収入保障年金に上乗せして保険金(収入保障年金、または高度障害年金)が支払われます。

傷害特約

事故や災害などで死亡、高度障害状態、または所定の障害状態になったときに、保険金の割増、または障害の程度に応じた給付金が支払われます。

年金月額上乗特約

子どもの教育費がかかる時期(高校から大学)に収入保障年金、または高度障害年金の月額受取額を増やせる特約です。

毎月の月額受取額を15万円に設定していたとすれば、この上乗せ特約を付けることで、保険期間が終わるタイミングの5年または10年前より上乗せされた年金を受け取ることができます。

特定疾病保険料払込免除特則

がん、急性心筋梗塞、脳卒中により以下の事由に該当した場合、以後の保険料の払い込みが免除になります。

ⅰ)悪性新生物(がん)初めて悪性新生物と診断されたとき(上皮内新生物、悪性黒色腫以外の皮膚がんは対象外)

ⅱ)急性心筋梗塞を発病し、治療を目的とした約款所定の手術を受けたとき、または、60日以上労働の制限を必要とする状態が継続したと医師によって診断されたとき。

ⅲ)脳卒中を発病し、治療を目的とした約款所定の手術を受けたとき、または、60日以上、言語障害、運動失調、麻痺などの他覚的な神経学的後遺症が継続したと医師によって診断されたとき

 

参考:高額療養費制度(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/index.html

参考:オリックス生命保険株式会社
https://www.orixlife.co.jp/
参考:オリックス生命保険株式会社「家族をささえる保険Keep」
https://www.orixlife.co.jp/life/keep/

執筆時点での著者調べ
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