死亡保障はいくら必要?生命保険の選び方

家計にやさしい収入保障 デメリット メリット評価と保険金が支払われない注意点/T&Dフィナンシャル生命

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

FPのN女史
T&Dフィナンシャル生命の家計にやさしい収入保障を解説します

T&Dフィナンシャル生命の家計にやさしい収入保障は、被保険者が死亡、または高度障害状態になったときに、遺族年金が毎月支払われます。

特則を付加することで、特定疾病による所定の状態になったときにも年金を受け取ることができるようになります。

年金は、契約時に設定した月額を満了まで受け取るパターンの他、一時金で受け取ったり、一部を一時金で受け取り、残りを毎月受け取ったりと、受け取り方にバリエーションがあります。

また、治療費などに備えられるよう、特定疾病一時期金や上皮内新生物一時金もオプションで付けることができます。

目次

家計にやさしい収入保障の特徴

万が一の時の死亡保障とあわせて、特定疾病の備えを持つことができます。

特定疾病保障を付加すると、保険料が割高になってしまいますが、特定疾病年金の受け取り年数を短期間または長期間(保険期間満了まで)で選べるので、目的に応じて保障を持つことができます。

この保険での特定疾病に対する保障は、特定疾病年金、特定疾病一時金特約、特定疾病保険料払込免除特約の3種類があります。

同じ特定疾病という単語がついていますが、それぞれ適応する病気が若干異なるので加入検討時には気を付けてください。

家計にやさしい収入保障のメリット評価

上皮内がんでも保険料の払い込みが免除になる

多くの保険会社では、会社所定の条件に該当すると以後の保険料の払い込みが不要になる保険料払込免除特約を取り扱っています。

しかし、条件の多くは「がんと診断確定されたとき」で「がんの中でも上皮内がんは保険料払込免除の対象外」となっています。

この保険では、上皮内がんでも保険料払込免除の対象になるので、がんを心配している方には大きな保障となっています。ただし、上皮内がんは特定疾病年金の対象にはならないので注意してください。

また、保険料払込免除になる条件として心疾患と脳血管疾患があります。こちらも、多くの保険会社では急性心筋梗塞と脳卒中という条件になっています。

しかし、心疾患のほうが急性心筋梗塞よりも病気の範囲が広くなっています。また、脳血管疾患のほうが脳卒中よりも範囲が広いです。つまり、保険料は頼個免除になる条件が比較的広いということになっています。

特定疾病年金の受け取り期間が選べる

特定疾病になったときに、毎月年金を受け取れる保険も多く発売されています。

保険期間満了まで受け取れるものもしくは、一定期間(1年とか2年とか)のどちらかの取り扱いで、保険期間満了まで受け取れるものでは保険料が割高になるなど、「保障をつけたいけれど毎月の保険料負担が大きくなりすぎる」という顧客の悩みの種にもなっていました。

しかしこの保険では、保険期間満了まで受け取る、もしくは一定期間だけ受け取る、の両方を取り扱っているため、保障を選ぶのに選択肢が増えました。

福利厚生の手厚い会社員であれば、特定疾病保障は一定期間のみでもよいかもしれませんが、福利厚生があまり手厚くない会社員の方や、自身の病気が収入に直結する自営業の方は特定疾病収入保障特約を保険期間満了まで続くものを持っておかれると安心でしょう。

健康だと保険料が割引になる

加入時の健康状態で保険料が割引になるのは、健康であるからこそのメリットです。

また、健康体割引を受けようと思えば、直近の健康診断の結果が必要になります。保険の加入、見直し時に必要になるのがその時の健康状態です。

毎年必ず健康診断がある会社員と異なり、自営業の方は自分で健康管理をしていかないといけません。自営業の方には、このような健康体保険料割引特約があることで健康診断を受ける意識付けにもなるでしょう。

 

家計にやさしい収入保障のデメリット評価

特定疾病への保障が3つあるが、支払い要件が異なるのでわかりにくい

この保険には特定疾病に対する保障が3つあります。特定疾病収入保障特則、特定疾病一時金、特定疾病保険料払込免除特約です。それぞれ特定疾病とかかれていますが、特定疾病の範囲が異なっています。

がん 上皮内がん 心疾患 急性心筋梗塞 脳血管疾患 脳卒中
特定疾病収入保障特則 × × ×
特定疾病一時金 × × ×
特定疾病保険料払込免除特約

たとえば、特定疾病収入保障特則と特定疾病保険料払込免除特約をつけていたとして、もし、初期の胃がん(上皮内がん)になった場合、と特定疾病収入保障年金は受け取れませんが、以後の保険料の払い込みは免除になります。

金融機関または来店型の保険ショップでしか加入できない

この保険は、銀行などの金融機関または、ショッピングモールなどにお店を出している来店型保険ショップのみでしか加入ができません。そのため、保険会社直属の担当者がいないことになります。

もし、住所変更や名義変更、給付金の請求など手続きが必要になった場合、保険会社のコールセンターに直接電話をかける、またはインターネットで問い合わせるといったことしかできません。

保険ショップでも給付金請求を受け付けてくれるところもありますが、今後店舗の合併などで店舗所在地が変更になると、遠方の店舗まで出向かないといけないことになり、事務手続きに手間がかかってしまう恐れもあります。

特定疾病の保障しかオプションで付加できず 身体障害状態への保障がうすい

この保険は特定疾病の保障については手厚いものになってします。しかし、特定疾病でなくても働けなくなって収入が減る恐れのある病気やケガは多くあります。

そのため、身体障害状態でも年金を受け取れる保険も出ていますが、この保険はあいにく身体障害状態になっても保障の対象外になってしまいます。

 

加入済みの保険と今の生活や将来設計が合っているか見直すと⇛損が減ります

 

保険金が支払われないケース!出ない下りない【もらえない例】

がんの保障も手厚くできますよ!のはずだったのに

商社に勤務していて独立を考えているTさん、今は会社の団体保険しか加入しておらず、退職すると保険がまったくなくなってしまうため、新たに保険に加入することにしました。

子どもさんがまだ中学生ということで、近所の保険ショップですすめられたのがこの収入保障保険でした。

特定疾病一時金で、がんの備えも一緒にできることが魅力でした。

がん保険は、勤務先の団体扱いで加入していましたが、ちょっと内容が古いのもあり、がん保険を解約してこの収入保障保険に特定疾病一時金100万円を付ける形で備えることになりました。

入院保障については、保険ショップの人から「高額療養費制度があるからあまり必要ないですよ」と言われ、契約しませんでした。

独立して何年かして、Tさんは人間ドックで再検査と指摘され、専門病院を受診したところ、初期の胃がんと診断されてしまいました。

がんの保障を付けていても、まさか自分ががんになるとは思ってもみなかったので、Tさんのショックは非常に大きいものでした。

入院、手術は長期間にはなりませんでしたが、仕事を休まないといけなくなり、商談や納期に遅れたりして一時的に収入が不安定に。子どもさんの学校の授業料や部活の費用の支払いもあるため、貯金を取り崩すことになってしまいました。

「がんになっても安心だった!そのための保険だ!」と、給付金請求をしましたが、受け取れたのは上皮内がん一時金10万円のみ。そう、上皮内がんの場合は特定疾病一時金の額の10%しかもらえないんです。

以前加入していたがん保険も解約してしまっていたので、がんで入院したときや手術したときの保障もありませんでした。

幸い、再発も転移もなく今は順調に仕事ができているTさんですが、毎年の検査や健康管理のために出費も増えてしまいました。

「がんは手術したらそれでおしまい、ではなく、長い付き合いになるんだ。それだったらがん保険もしっかり持っておくんだった」と後悔しています。

給付金はもらえたけれど

ウェブサイト制作の仕事をしているUさん、納期のこともあり、忙しい時には食事もとる時間がないくらいです。

そんなUさんも結婚することになり、結婚式場の手配や二人で住む家など準備に追われていました。

そういえば保険も見直ししないと、ということで、ショッピングモールに入っていた保険ショップで保険の話をきき、この保険に加入しました。

仕事が忙しいのと、父親をがんで亡くしていたUさん、特定疾病年金も受け取れるような保障内容にしました。

それからしばらくしてUさんは体調不良を訴え、入院してしまいます。病名は脳梗塞。幸い、軽い半身不随の麻痺が少し残った程度でしたが、仕事はしばらく休まざるを得ませんでした。

退院してから、加入したショッピングモールの保険ショップに行ってみると、なんと店が変わっています。以前加入した保険ショップは移転し、別の保険代理店が店を出していました。

加入したのとは別の店舗でしたが、保険ショップにはかわりないので、保険金請求のことを聞いてみると、そのお店では取り扱っていないとのこと。親切なスタッフさんが給付金請求のコールセンターの電話番号を調べて教えてくれました。

さっそくそのコールセンターに電話をしてみるもなかなかつながりません。その日は三連休明けの火曜日。

コールセンターが混雑して、やっとつながったオペレーターさんも申し訳なさそうにしていました。

ようやく給付金請求に至ったUさんですが、給付金請求するにもこんなにしんどいものなのかと奥さんと一緒にため息をついてしまいました。

Uさんの奥さんが以前から加入している保険は担当者がいるので、何かあったらすぐ電話に出てくれ、対応してくれるそうです。Uさんもそちらにしておけばよかったと後悔しています。

住宅ローンはまかなえたものの

Vさんはご主人と共働きをしています。お子さんは2人。先日、住み慣れた賃貸マンションから新築の一戸建てに引っ越しをしました。

念願の一戸建て。ローンはご主人が契約し、返済は二人でしていくことになりました。

住宅ローンを組んだ時に、担当者が「住宅ローンを組めば、団体信用生命保険に加入することになるので生命保険はあまり要りませんよ」という話をしていました。

その言葉通り受け取ったVさんのご主人は、ご自身の生命保険を解約してしまいます。

会社員のご主人とは異なり、自営業のVさんは、福利厚生が全くない中でやっていくため、以前から加入していたT&Dフィナンシャル生命の収入保障保険はそのまま置いておくことにしました。

また、20代のころから加入している貯蓄タイプの保険も継続していました。

そんな中、Vさんががんになってしまいます。入院、手術に加えて自宅療養をすることになってしまい、収入が激減してしまいました。

ここで困ったのが住宅ローンの支払いです。

住宅ローンは夫名義で組んでいるため、Vさんががんになったといっても、団体信用生命保険の対象外です。

収入保障保険の特定疾病年金がもらえるためローンの返済にはかろうじて困らなかったですが、治療費やVさんの収入減を賄うには足りませんでした。

今回は、Vさんが保険を解約してしまわずに置いておいたため、ローンを支払うことができ、家を手放すような最悪の事態は避けられましたが、「せめて家の名義を共有名義にしておけばよかった」と、Vさんは後悔しています。

約款から読み解く 保障内容と給付

遺族年金

被保険者が死亡時に遺族が受け取れるのが遺族年金です。

契約時に設定した保険期間満了まで受け取れます。

契約時に設定した年金月額を毎月受け取ったり、一時金として一括で受け取ったり、一部を一時金で受け取り、残りを舞いつき受け取ったり、と、受け取り方にバリエーションがあります。

高度障害年金

被保険者が高度障害所歌内になったときに受け取れるのが、高度障害年金です。

高度障害年金も遺族年金と同様に保険期間満了まで毎月受け取ることができます。

特定疾病年金

特定疾病特定疾病により所定の状態になったときに受け取れるのが、特定疾病年金です。

受け取れる年金は、保険期間満了時まで受け取れるタイプと、1年間のみ受け取れるタイプ、5年間のみ受け取れるタイプの3つに分かれます。

ここでの特定疾病とは、次のことをいいます。

ⅰ)がん
責任開始日以降に初めて所定のがんと診断確定されたとき。ただし、前がん状態の病変、境界悪性、上皮内がんは特定疾病年金の支払い対象外です。

ⅱ)急性心筋梗塞
急性心筋梗塞を発病し、治療を目的として手術または継続20日以上の入院をしたとき。

ⅲ)脳卒中
脳卒中を発病し、治療を目的として手術または継続20日以上の入院をしたとき。

付加できる特約

特定疾病一時金特約

特定疾病により所定の状態になったときに一時金を受け取ることができます。

ⅰ)特定疾病一時金
特定疾病により所定の状態に該当したときに、特定疾病一時金を受け取れます。

*がん
責任開始日以降に初めて所定のがんと診断確定されたとき。ただし、前がん状態の病変、境界悪性、上皮内がんは特定疾病一時金の支払い対象外です。

*急性心筋梗塞
急性心筋梗塞を発病し、治療を目的として手術または継続20日以上の入院をしたとき。

*脳卒中
脳卒中を発病し、治療を目的として手術または継続20日以上の入院をしたとき。

特定疾病一時金を受け取ると、この特約は消滅し、以後の保険料の払い込みが不要になります。

ⅱ)上皮内がん診断一時金
特定疾病一時金を受け取らずに、上皮内がんと診断確定されたとき、上皮内がん診断一時金を受け取れます。

上皮内がん診断一時金は、特定疾病一時金の10%の金額です。(特定疾病一時金を100万円で設定していた場合、上皮内がん診断一時金は10%の10万円)

特定疾病保険料払込免除ワイド特則

特定疾病により所定の状態になったときに、以後の保険料の払い込みが免除になります。

ここでいう特定疾病とは、以下のことを言います。

ⅰ)がん
責任開始日以降に初めて所定のがんと診断確定されたとき。ただし、前がん状態の病変、境界悪性、上皮内がんは特定疾病年金の支払い対象外です。

ⅱ)心疾患
責任開始日以降に初めて心疾患を発病し、その治療を目的として入院または手術を受けられたとき。

ⅲ)脳血管疾患
責任開始日以降に初めて脳血管疾患を発病し、その治療を目的として入院または手術を受けられたとき。

健康体割引特約

加入申し込み時に、所定の健康状態を満たしていれば、保険料が割引になります。

ⅰ)血圧値

血圧値が以下の範囲であれば健康体割引特約の対象になります。
20歳以上39歳以下:最低血圧 85mmHg未満 最高血圧135mmHg未満
40歳以上70歳以下:最低血圧 90mmHg未満 最高血圧140mmHg未満

ⅱ)BMI

身長と体重のバランスのことをBMIといいます。
155㎝の人では44~64Kg
165㎝の人では50~73Kg
175㎝の人では56~82Kg
の範囲であれば、健康体割引特約の対象になります。

ⅲ)喫煙

過去1年以内に喫煙がなければ健康体割引特約の対象になります。

参考:
T&Dフィナンシャル生命 https://www.tdf-life.co.jp/
「家計にやさしい収入保障」https://www.tdf-life.co.jp/kakei_ni_yasashii/
「家計にやさしい収入保障」約款 https://www.tdf-life.co.jp/kakei_ni_yasashii/clause/html5.html#page=2

執筆時点での著者調べ
最新情報は公式サイトを必ずご確認ください

※当サイトの保険関連の記事は、生命保険・損害保険に関する情報提供を目的としていまして、保険契約の勧誘を行うために作成したものではありません。実際に各種保険に加入されるにあたっては、各保険会社の最新の「ご契約のしおり」「約款」「注意喚起情報」などを必ずご自身でご確認ください。

   

加入済みの保険と今の生活や将来設計が合っているか見直すと⇛損が減ります

-死亡保障はいくら必要?生命保険の選び方