死亡保障はいくら必要?生命保険の選び方

&LIFE 新収入保障保険 デメリット メリット評価と保険金が支払われない注意点/三井住友海上あいおい生命保険

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FPのN女史
三井住友海上あいおい生命保険の&LIFE 新収入保障保険を解説します

死亡、または高度障害状態になったときに、遺族または被保険者に収入保障年金または高度障害年金が毎月一定額支払われます。

また、Ⅰ型~Ⅲ型のタイプによって介護状態や就業不能状態になったときにも年金を受け取ることができます。

年金は、保険期間満了まで毎月一定額を受け取ることができますが、一括受け取りや、受取期間の変更なども可能になっています。

目次

&LIFE 新収入保障保険の特徴

死亡時だけでなく、公的な年金(障害年金や介護保険)の制度をカバーできる仕組みになっています。

 

&LIFE 新収入保障保険のメリット評価

年金を受け取る状態になったときに、以後の保険料の払い込みが免除される

収入保障年金は遺族が受け取るため、どの保険会社でも保険料の払い込みが免除されますが、その他の年金受け取りに該当した場合でも、以後の保険料の払い込みが免除になります。

介護状態や障害状態になって収入が減っても、保険料の負担がなくなるため、経済的にも優しい商品になっています。

年金受け取りに該当したら、保険期間満了まで年金を受け取ることができる

就労不能保険の多くは、就労不能状態に該当している限り給付金を受け取れるという決まりになっていることが多いです。つまり、毎月、就労不能状態であることの診断書を医師に書いてもらわないといけません。

しかしこの商品は、一度年金受け取りに該当したら、保険期間が終わるまでずっと年金を受け取ることができます。

毎月の書類の申請の手間が省けるだけでなく、先の家計の見通しもつくので安心感が大きい商品となっています。

申し込み時の健康状態によって、健康優良割引を受けられる

申し込みの段階で、健康状態が会社所定の基準を満たしていたり、喫煙をしていなかったりといった条件を満たせば、割引かれた保険料で加入することができます。

保険料割引の基準に優良ドライバーであることも含まれる

生命保険会社としてはめずらしく、優良ドライバーであれば、保険料が割引されるという特典があります。

優良ドライバーだと交通事故のリスクも低く、それによる死亡やケガも確率が低いだろうということで割引がなされると推測されます。

この商品は、優良ドライバーにもメリットのあるものです。ただし、契約時の年金受け取り額が月額10万円以上のものに限ります。

新保険料払込免除特約をつけることで、ガン・心疾患・脳血管疾患で所定の状態になれば以後の保険料の払い込みが免除になる

ガンと診断確定、または心疾患・脳血管疾患で入院した場合、生活障害年金や介護年金の支払事由に該当しなくても、以後の保険料の払い込みが免除になります。

ガン・心疾患・脳血管疾患は治療が長期間に及んだり、後遺症などで以前よりも働きにくくなったりと、収入減にもつながりかねません。そんなときに、保険料負担が減るのは安心ですね。

 

&LIFE 新収入保障保険のデメリット評価

保険期間が最長でも65歳で終了する。

晩婚で65歳を超えても保障が必要だったり、自営業で定年の概念もなく働いたりする場合、65歳で保障が終わってしまうのは、保障が足りないように感じます。

老齢年金が65歳から国から支給されるとはいえ、65歳以降も現役で働く人や、65歳以降でもまだ子どもが独立する年齢に達してない人(末子が生まれたのが44歳以降の方)には、この保険は不向きかもしれません。

死亡保障もあるため、死亡保障があまり必要でない独身の人には不向き。

この保険は、死亡保障も兼ねています。支えるべき家族がいない独身の方には、大きすぎる死亡保障がついてきます。

就労不能状態や、介護に備えたい方は、就労不能保険と介護保険にそれぞれ加入するのが良いでしょう。

うつ病などの精神障害の場合、給付対象外となるケースも。

精神障害の場合、就労不能保険では支払い対象外であることが多いです。しかし、この商品に限っては、完全な支払い対象外というわけではないようです。

精神の障害の場合、この商品では障害等級1級に該当した場合に生活障害年金を受け取ることができます。

特定就労不能障害年金の条件である障害等級2級に認定されるだけでは精神疾患の場合に年金受け取りができないため、加入の際には注意が必要です。

 

加入済みの保険と今の生活や将来設計が合っているか見直すと⇛損が減ります

 

保険金が支払われないケース!出ない下りない【もらえない例】

納得いくまで話を聞いていなかったばかりに・・・

働き盛りの40歳、Qさん。3人目の子どもが生まれたと同時に保険を見直し、この保険に加入しました。

Qさんは飲食店を営んでおり、「今は健康で元気でも万が一病気で働けなくなったら・・・」と心配になり、保険の見直しを検討したのです。

ショッピングモールに入っている代理店で見直しを依頼。すると、いろんな保険会社の商品のパンフレットが目の前にずらり。

1時間もすると、どこの商品がどんな特徴なのか、だんだんと頭が混乱してきました。

ガンを一番心配していたQさんは、ガンになったら保険料の払い込みがいらない特約をつけたこの商品を選びます。しかも、ガンになったら毎月保険金を受け取れる・・・Qさんはそう思っていました。

加入してから5年後、Qさんは胃ガンと診断されます。ガンと宣告されたときにはさすがにショックでしたが、「たしか、保険金を受け取れるはず!やっぱりあの時保険に入っていてよかった!」と少し安心したようです。

早速保険会社に連絡し、手続きをしましたが、保険会社からの連絡は「保険料の払い込みが免除になりますよ」というだけのものでした。

「あれ?たしか毎月保険金を受け取れるんじゃ・・・?」Qさんは保険会社に問い合わせます。

しかし、保険会社からは、「ガンで治療を受けられてお仕事に復帰されているので、お支払いの対象にはなりません」とのことでした。

確かに、この保険で受け取れる特定就労不能障害年金の支払い要件のひとつにガンは入っていますが、もう一つ条件があったのです。

それは、ガンよって、約款所定の特定就労不能障害状態、つまり、軽食つくりや下着の洗濯はできるがそれ以上の活動はできない状態であることが、特定就労不能障害年金を受取るための条件だったのです。

Qさんは幸いにも手術ですべてガンを取り除くことができ、通院しながらも働くことができています。そのため、特定就労不能障害年金の支払い対象外となってしまったのです。

今回は、Qさんの勘違い、ということになってしまいましたが、保険の給付要件はとても複雑なこともあるので、担当者からしっかりと話しを聞いておくのが大切です。

また、同じような商品でも会社によってはガンと診断された段階で年金を受け取れるものもあります。

一度にいろんな会社の商品説明を聞くと、頭の中がごちゃごちゃになってしまうので、無理のない範囲で説明を聞くのが良いでしょう。

幸い、ガンが心配だったQさんは、別途ガン保険も加入していました。診断給付金で100万円という大きな給付金を受け取れたので、家族の生活に支障をきたすことはなかったといいます。

何か特定の病気が心配であれば、それ専用の保険に加入、というのも一つの方法です。
(ガン保険、介護保険など)

連絡をしなかったばかりに

会社を設立して間もないRさん、毎日いろいろなところへ営業に出かけています。

Rさんは独身でしたが、働けなくなった時のために、と、この保険に加入しました。

あまりにも忙しくて家には寝に帰る生活。毎月の保険料は銀行からの引き落としにしていましたが、日々使う口座とは違う口座を設定していたのもあって、ある日、残高が足りずに保険料が引き落とされませんでした。

保険会社からは「先月分と今月分の保険料を支払ってください」との通知と振込用紙、また、担当者からもその旨の連絡が入っていましたが、つい忘れてしまいます。

2カ月分の保険料が引き落とされないと、保険は「失効」していまいます。

失効とは、「効力を失う」と書きますが、まさにその通り。失効したのちに病気やケガで保険金の給付されるようなことがあっても、一切保険金を受け取ることができなくなります。

失効状態のものを元に戻すには、「復活」のお手続きをすることになりますが、その際に、健康状態の告知などを再度やりなおすことになります。

多忙とはいえ、保険のことが気になっていたRさん、やっと担当者と連絡をとり、翌週に復活の手続きをすることになりました。

しかし、そんなRさんに不幸が襲います。出張に行く途中で交通事故にあってしまったのでした。

診断は脊髄損傷。腰から下が動かなくなってしまいました。この状態は、この保険で言うところの生活障害年金の支払い要件に該当するものでした。

しかし、保険の失効中に起こった事故は保障されません。Rさんは国からもらえる障害年金と、今までの蓄えで生活するしかなくなりました。

保険に加入していても、毎月の保険料の支払いが止まってしまえば、保障もなくなります。忙しいことを理由に保険を後回しにしたばかりに、ここぞという時の保障もなくしてしまったRさんなのでした。

せめて毎日使う口座で引き落としをしておけば・・・と後悔しています。

保険料がタダになると思ったのに・・・

Sさんは、今年で40歳になるフリーの写真家です。春の卒業式、入学式シーズンや、秋の運動会シーズンには毎日のように写真撮影に出かけています。

外での活動が多いのと、二人目の子どもが生まれたのをきっかけに保障の見直しをして、この保険に加入しました。

ガンになったら保険料の払い込みが免除になる、という説明を聞いて、毎月の保険料負担が増えましたが、新保険料払込免除特約もつけています。

「カメラの仕事は体が資本」と、健康には人一倍気を遣っていたSさん、この春受けた人間ドッグで初期の大腸がんが見つかりました。

内視鏡で除去して、治療はおわり、入院も少しで済みました。

「保険料がタダになる特約をつけていたはずだ!」と、さっそく、保険会社に連絡をし、書類を送りました。しかし、結果はノー。

この商品の新保険料払込免除特約の要件のひとつにガンがはいっていますが、これには、上皮内ガンは対象外となっています。

Sさんの大腸がんは、初期のガン、つまり上皮内ガンだったため、保険料払込免除特約の条件には入っていなかったのです。

幸い、Sさんは発見も早かったので、治療も軽く、生活や仕事に支障もありませんでしたが、「契約前にしっかりと内容を確認しておくんだった」と、少し後悔しています。

 

約款から読み解く 保障内容と給付

給付

収入保障年金

被保険者が死亡したときに、遺族が受け取れる年金です。

高度障害年金

保険会社所定の高度障害状態になったときに、高度障害年金を毎月受け取れます。

所定の高度障害状態とは、

  • 両目の視力をまったく永久に失ったもの
  • 言語または咀嚼の機能を永久に失ったもの
  • 両上肢とも手関節以上で失ったかまたはその用をまったく永久に失ったもの
  • 両下肢とも足関節以上で失ったかまたはその用をまったく永久に失ったもの
  • 1上肢を手関節以上で失い、かつ1下肢を足関節以上で失ったかまたはその用をまったく永久に失ったもの
  • 1上肢の用をまったく永久に失い、かつ、1下肢を足関節以上に失ったもの
  • 中枢神経系、精神、または胸腹部臓器に著しい障害を残し、終身常に介護を要するもの

生活障害年金

国民年金法にもとづく障害等級1級に認定されたとき、または、約款所定の特定障害状態になったときに、生活障害年金を毎月受け取れます。

約款所定の特定障害状態とは、

  • 両目の視力の和が0.04(矯正後)以下
  • 両耳の聴力が100デシベル以上のもの
  • 両上肢の機能に著しい障害を有するもの
  • 両上肢のすべての指を欠くもの
  • 両上肢のすべての指の機能に著しい障害を有するもの
  • 両下肢の機能に著しい障害を有するもの
  • 体幹の機能に座っていることができない程度または立ち上がることができない程度の障害を有するもの
  • 前記に掲げるもののほか、身体の機能の障害または長期にわたる安静を必要とする病状が前記と同程度以上と認められる状態であって、日常生活の用を弁ずることが不能ならしめる程度のもの
  • 精神の障害であって、前記と同程度以上と認められる程度のもの
  • 身体の機能の障害、もしくは精神の障害が重複する場合であって、その状態が前記と同程度以上と認められる程度のもの

生活介護年金

被保険者が公的介護保険制度に定める要介護2以上の状態に該当していると認められたとき、生活介護年金を受け取ることができます。

65歳未満の場合、保険会社所定の生活介護状態が180日以上継続したときに生活介護年金を受け取ることができます。

会社所定の生活介護状態とは、以下の日常生活動作表にある5つの項目のうち2つ以上の項目で全介助または一部介助と判断されたことをいいます。

ⅰ)歩行
立った状態から、日常生活を遂行する上で必要な歩行ができるかどうか

ⅱ)衣服の着脱
衣服を着ることができ、脱ぐことができるかどうか

ⅲ)入浴
浴槽への出入りおよび洗身ができるかどうか

ⅳ)食物の摂取
眼前に用意された食べ物を自分でとるこができるか

ⅴ)排泄
排泄および排泄後の後始末ができるかどうか

特定就労不能障害年金

特定就労不能障害年金の対象となる病気で、国民年金法に基づき障害年金2級の状態に該当していると認定されたとき、または、保険会社所定の特定就労不能障害状態に該当したときに特定就労不能障害年金が受け取れます。

障害等級2級とは、家庭内での活動(軽食つくりや下着程度の選択)はできるがそれ以上の活動はできない状態のことをいいます。

特定就労不能障害状態の対象となる病気

  • 悪性新生物(胃ガン、肺ガン、大腸ガン、食道ガンなど)
  • 心疾患(急性心筋梗塞、狭心症、心筋症、心不全など)
  • 脳血管疾患(くも膜下出血、)
  • 糖尿病
  • 高血圧性疾患
  • 腎尿路系の疾患
  • 消化器系の疾患
  • 血液および造血器の疾患
  • 呼吸器系の疾患

付加できる特約

・新保険料払込免除特約
初めて悪性新生物と診断されたとき、または心疾患、脳血管疾患で入院したときに、以後の保険料の払い込みが免除になります。
・健康優良割引(区分料率適用特約)
保険申し込み時の健康状態が、保険会社所定の条件を満たしていれば、割引された保険料で加入することができます。

ⅰ)非喫煙者であること
1年間以内に喫煙していないこと

ⅱ)優良体であること
血圧値、BMI値が優良体の基準値の範囲内であること

ⅲ)優良運転者であること
自動車保険の契約等級が12等級以上、またはゴールド免許であること、または運転免許を持っていないこと。

参考:三井住友あいおい生命保険株式会社
http://www.msa-life.co.jp/
参考:三井住友あいおい生命保険株式会社「収入保障保険」
http://www.msa-life.co.jp/lineup/syunyu/

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