病気や怪我で働けなくなった時の保険⇛就業不能保険と所得補償保険の比較

働けなくなったときの保障 収入(給料)をどうする?

医療保障の項目でもお話しましたが、自営業の方には、病気などで仕事を休んだ時にお給料がある程度保証される傷病手当といった制度がありません。

すると、仕事ができない状態に備えて自分で対策をする必要があります。

病気やケガで働けなくなり収入が途絶えても大丈夫なように、ある程度資金に余裕を持っておけばいいのですが、起業して間もないころは資金にゆとりが無いのが当たり前。

そこで検討したいのが、一定期間働けない状態が続いた場合に毎月給付金が受け取れる「就業不能保険」です。

毎月の収入をサポートしてくれる保険なのですが、「働けない状態」の定義が保険会社によって少々異なりますので、商品はよく見比べましょう。

また、働けない状態になり、さらにその状態が60日や180日などのある程度の日数を経過しないと給付金の対象にならないことにも注意が必要です。

つまり就業保障保険に加入を検討すると同時に、少なくとも2~3か月は無収入でも暮らせるように生活資金を貯めていくことも必要になるわけです。

さらに「就業不能保険」によく似た「所得補償保険」という保険もあります。
「就業不能保険」は生命保険会社が提供している保険商品で、「所得補償保険」は損害保険会社が販売している保険商品です。

両保険の保険内容は大枠ではほぼ同じですが、細かいところに違いがあります。

就業不能保険は就業不能状態になってから最低でも半年以上保険金が支払われない期間がありますが、所得補償保険なら最短で7日を超えれば保険金が支払われる商品があります。

その代わり所得補償保険は保険金を受け取れる期間が短くなっています。この辺の違いは覚えておきましょう。

保険比較ライフィさんに掲載されていた比較ページが分かりやすかったので、下記で引用してご紹介します。

「就業不能保険」と「所得補償保険」の違い

比較条件 就業不能保険 所得補償保険
保険金額の設定方法 契約前の年収に応じた上限額が、
保険会社ごとに設定される
契約前12カ月の所得の50~70%が上限
保険料の決まり方 年齢、性別、給付金額、保険期間により決まる 年齢、職業、保険金額、保険期間により決まる
保険期間 55歳~70歳前後のうち5年きざみで設定 1年、5年が一般的
保険金の受け取り方 ・受取額:契約時に設定した給付金月額
・受取期間:働けない限り、かつ保険期間中が一般的
・受取額:受け取り直前の所得に基づき決定
・受取期間:働けない限り、かつ最長2年が一般的
取扱保険会社 生命保険会社 損害保険会社

 

自営業こそ必要!就業不能保険と所得補償保険おすすめ比較

就業不能保険
給与サポート保険(アフラック)
働く人への保険2(ライフネット生命)
もしものときの…生活費(日本生命)
くらすプラス(チューリッヒ生命)※単品加入不可

就業不能保険・所得補償保険と勘違いしやすいです。混乱しやすいつながりで言うと、収入保障保険も、

このページでここまで記述してきた就業不能保険と所得補償保険は、
「働く人が病気やケガで働けなくなった場合に収入を補てんするための保険」な訳ですが、
収入保障保険は、一家の大黒柱が亡くなるなど万が一の時に「遺された家族の収入を補うための保険」になります。つまり死亡保障ですね。

マネラテの店長
文字から考えてどれも同じ種類の保険だと僕は思っていましたが、
「収入の大黒柱が亡くなった場合に残された家族のための保険」
なのか
「存命だけど働けない場合に自分含めた家計維持のための保険」
なのかの違いとなり、根本が違うんですね。

このページでは、自分や家計の大黒柱が働けなくなった場合に、働けない期間に収入がなくなる場合のお給料代わりのイメージで毎月給付金を受け取る家計維持のための保険(就業不能保険と所得補償保険)のことを特集しますので、大黒柱死亡後の残された家族のための保障(死亡保障保険と収入保障保険)は、こちらの別ページで特集していきます。

 

障害年金とは?

病気やケガなどの後遺症などで働けなくなった場合に、障害年金を受け取ることができます。

法令により定められた障害等級表(1級・2級)による障害の状態にあるときは障害基礎年金が支給されます。

参考:日本年金機構『障害年金』
http://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/shougainenkin/jukyu-yoken/20150401-01.html