住友生命Wステージ未来デザイン1UPは、主契約である新終身保険と逓減型の保障や医療保障、大きな病気に備える保障などを組み合わせる保険です。
逓減型の保障(ていげんがた-年数が経つごとに保障額が下がっていくもの)が終わるまでの第1保険期間と、それ以降の第2保険期間に分かれています。
私たちに必要となる死亡保障額は、生きていれば年数と共に下がっていきます。そのため、生命保険でも経過年数と共に死亡保障額を減らすことで、保障の無駄を省いています。
目次
住友生命 Wステージ未来デザイン1UPの特徴
介護が状態や就労不能になった場合、収入が減るのをカバーできる。
介護が必要になったり、働けなくなって障害年金の対象になったりすると、今まで当たり前のようにあった収入がなくなるだけでなく、自分や家族が生活していかないといけなくなります。
そのような場合に備えて、年金タイプで受け取れるのがこの保険です。公的な介護保険や障害年金制度の該当だけでなく、会社独自の給付要件を満たせば受け取ることができます。
ただし、医師からの診断だけでは給付の対象外ですし、また、精神疾患による介護・身体障がい状態に認定されても保険金の対象になりません。死亡保障に加えて、就業不能状態による保障があるのは安心ですが、その分保険料が割高になっています。
9つの生活習慣病に対応した特約がある。
生活習慣病には糖尿病や高血圧など様々なものがありますが、この保険での生活習慣病では9つの病気や症状のいずれかに該当した場合に一時金を受け取ることができます。
それは、治療が長引いたり高額な治療費がかかったりするものがあるためです。
9つの生活習慣病は、がん・急性心筋梗塞・脳卒中・重度の動脈疾患・重度の高血圧症・重度の糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性すい炎のことを指します。
ただ、それぞれ会社所定の条件があり、高血圧と診断されたり糖尿病で薬を飲んだりするだけでは給付金を受け取れません。
たとえば、重度の高血圧とは、「ペースメーカーを埋め込む必要がある状態である」など、かなり重症であることが給付の条件になっています。
一時金を受け取れるのはメリットですが、会社所定の条件が細かく設定されているので契約前に確認してください。
また、この保険は契約年齢によっては10年で更新を迎えます。80歳まで継続できますが、更新のたびに保険料があがるので年齢があがるほど生活習慣病のリスクは高くなりますが、その分保険料負担も大きくなるので注意してください。
住友生命 Wステージ未来デザイン1UPに加入のメリット評価
・介護状態や障がい状態になったときの保障が大きく、安心である。
・逓減型の収入保障特約は、とても合理的。
・所定の状態になって生活障害収入保障保険金を受け取っていても、死亡保障が消えることがないので安心。
・3大疾病以外にも一時金で備えることができるので保障が手厚い。
・保険料払込免除特約を付けると、主契約だけでなくすべての特約においても以後の払い込みが不要になるので、保障が手厚い。
住友生命 Wステージ未来デザイン1UPに加入のデメリット評価
・数多くの保障があるが、保障の種類によって保険期間が異なり、わかりづらい。
・医療特約が、契約年齢によっては10年で更新を迎えてしまい、更新の度に保険料が上がってしまい、経済的負担が大きくなる。
・医療特約が80歳までしかないなので、それ以降の保障がない。
・収入保障特約は第1保険期間終了まで、入院の保障は契約年齢によっては10年で更新を迎え、災害特約は80歳まで保障が続く、など、特約の種類によって保険期間がバラバラなので、契約当初の保険料がいつまで続くのか、更新後の保険料はいくらになるのかなどがわかりづらい。
・保険料払込免除特約の種類が多く、どれがいいのかがわかりにくい。
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新終身保険(主契約)
第1保険期間中は、契約してからの年数に応じて死亡保険金が決まります。第2保険期間になると、一生涯の死亡保障(100万円)になります。
生活障害収入保障特約
就労不能や、介護状態などに該当すれば一時金が、さらに、毎年、一時金と同じ額の年金が64歳まで受け取れます。
ここでの就労不能、介護状態は、
・公的年金制度の障害年金1,2級に該当したとき
・公的介護保険制度の要介護2以上に該当したとき
・所定の就労不能状態に該当したとき
・所定の要介護状態が180日以上継続したとき
となっています。
ただし、精神障害で障害年金に該当した場合、この保険金支払いの対象にはならず、特定障害給付金として年金額の3年分が支払われます。
収入保障特約
死亡したときに、第1保険期間が終わるまでの年数分の年金が遺族に支払われます。このことで、公的な遺族年金では足りない部分を補うことができます。5年保証のため、たとえば保険期間が残り2年で死亡しても、年金は5年間支払われます。
特定重度生活習慣病保障特約(契約時の年齢によって10~20年更新)
所定の重度生活習慣病になった際に、一時金が支払われます。
所定の重度生活習慣病は以下の通りです。
・がん(初めて悪性新生物と診断されたとき)
・急性心筋梗塞(急性心筋梗塞で所定の状態が60日継続したとき、または手術を受けたとき)
・脳卒中(脳卒中で所定の状態が60日継続したとき、または手術を受けたとき)
・重度の動脈疾患(所定の大動脈瘤、大動脈解離、下肢の急性・慢性動脈閉塞症で手術を受けたり、所定の状態になったりしたとき)
・重度の高血圧症(体内用ペースメーカーを埋め込むなど所定の状態になったとき)
・重度の糖尿病(6か月以上インスリン治療をするなど所定の状態になったとき)
・慢性腎不全(所定の腎不全と診断され、人工透析療法を開始、または腎移移植手術を受けたとき)
・肝硬変(初めて肝硬変になったとき)
・慢性膵炎(初めて所定の慢性膵炎になったとき)
この保障は80歳まで持つことができますが、契約時の年齢によって10年、15年、20年更新の保障になっているため、更新を迎えるごとに保険料が上がります。
災害・疾病関係特約
この特約は、災害での万が一の時(交通事故による死亡、ケガによる死亡など)や、入院した際の保障です。
災害・疾病関係の特約は以下のとおりです。
災害割増特約
不慮の事故や災害などでケガをし、それが原因で死亡または高度障害になったときに支払われる。
障害特約
不慮の事故や災害などでケガをする、または死亡の場合に支払われる。ケガの状態によって支払われる金額が異なる。
障害損傷特約
骨折、人体の断裂、顔面の損傷などを保障する。
入院時の一時金保障
入院1回ごとに一時金を受け取れる。
総合医療特約
病気やケガによる入院を保障する。通算1,000日まで。また、手術の場合は入院中の手術か外来の手術か、がんの手術かで受け取れる給付金が異なる。放射線を受けたときも保障される。
成人病入院特約
所定の成人病で入院した場合を保障する。所定の成人病とは、がん、糖尿病、心疾患、高血圧性疾患、脳血管疾患を指す。通算1,000日まで。
女性疾病入院保障
所定の女性特有の疾患での入院を保障する。通算1,000日まで。
がん入院保障
がんによる入院を保障する。支払い日数は無制限。
がん診断保障
がんと診断されたときに一時金を受け取れる。ただし、契約後90日間は保障されない。
がん薬物治療保障
がんによる薬物治療を保障。抗がん剤や疼痛ケアなど。
先進医療保障
先進医療を受けた場合に技術料と同額を通算2,000万円が支払われる。保険会社所定の条件を満たせば、医療機関に先進医療給付金を直接支払ってもらえるので金銭負担が少なくてすむ。
保険料払込免除特約
所定の状態になったときに、以後の保険料の払い込みが不要になる。『総合型』『生活障害・がん型』『生活保障型』の3つのパターンから選べる。
がん長期サポート特約
がんの治療をしていたが、治癒も好転も見込めないと医師に判断された場合に、3,000万円を限度として死亡保険金を受け取ることができる。
リビング・ニーズ特約
余命6ヶ月以内と医師に判断されたときに、3,000万円を限度として死亡保険金を受け取ることができます。
災害割増特約と障害特約は80歳まで保険料が上がることなく保障が続きますが、それ以外は10年~20年更新(契約年齢による)のため、更新を迎えるたびに保険料が上がります。
以上、住友生命 Wステージ未来デザイン1UPのメリット デメリット評価と約款概要でした。
参考:住友生命保険相互会社
http://www.sumitomolife.co.jp/lineup/select/shouhin/wstage_mirai/
「先進医療給付金の医療機関あて直接支払サービスについて」
http://www.sumitomolife.co.jp/contract/about/injuries/pdf/senshin.pdf
執筆時点での著者調べ
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